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「道 パッサカリア」のトレーラーを観て

  ベルリン国際アート映画祭長編最高賞を受賞した『道 パッサカリア』。
伴田良輔さんの作品を初めて知る。関西方面で上映されないだろうか。
ウクライナのダンサーの名前に続いて、針山愛美さんや最上和子さんの名前も見える。

  ダムタイプその他の多彩な音楽活動で知られる山中透さんも、音楽を担当し、イタリア映画賞のサウンドトラック賞を受賞。旧知でありながら、現在の山中さんの音楽と伴田さんの映像は予告編を観ると、すでに美しい。

久しぶりの美しい映像と音像の調和。

東京では、すでに映画の上映会や対談が催されている。
関西方面でもぜひ、上映してほしいと願う。

https://www.ryosukehanda.com/?fbclid=IwAR0FyLvXi45TVV_B6JJ2JdNV-WWNBBnIWJapEAcSqzDjymK6dtLkzEFHA7I


 最後に映像作品を作ってから早くも10年経つ。作品が映画に近づきつつも、疲弊感から少し距離をとっていた期間だ。一昨日久しぶりに編集ソフトを少し触ってみる。ほとんど忘れているので、古い記録ビデオを整える作業をしてみる。

 次の個展の最終日は、作品に使った詩を三名の女性たちで輪読する予定だ。私以外の二名のアーティストの声がふと蘇り、一人でエゴをむき出しにした朗読にはしたくないと思っていた。三という数字は、調和のある空間をもたらしてくれる。録音方法も思い出さなきゃと、油絵の具を触った手で録音機を出す。力まず発語することは難しい。

 一人で作る作品は、絵ごと空ごと飯ごとなれど
 見聞きした私以外のものたちが、喧しい幕間

©︎松井智惠               2024年2月22日 筆

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