【BOHO的建築 Vol.1】 フランクロイドライト Taliesin East/West
20世紀3代巨匠の1人『Frank Lloyd Wright フランクロイドライト』
日本では帝国ホテル、自由学園、ヨドコウ迎賓館が有名。
fallingwater(落水荘)はアメリカペンシルバニア州の郊外の山の中に建つカウフマンの別荘。滝を眺めて暮らしたいという施主の要望に応えた傑作です。
彼が生涯手掛けた建築は400あまり。規模の大きな豪華なものも多いが根底にはプレイリースタイル(草原様式)という自然と調和するというテーマが流れています。
帝国ホテルを手掛けた後に運営を開始したタリアセンフェローシップはその実践。自宅兼建築学校。共同生活は食べ物を自給自足し建物も学生たちとDIYで有機的な建物を建てる。もちろんライト率いる学生たちが作る建物なので素晴らしいのです。タリアセンとは輝く額という意味。
イーストからスタートしたタリアセン。寒い時期はアリゾナへ農作物を積んだ車で70名あまり全員がキャラバンを組み大移動しました。
Taliesin East(タリアセンイースト)
6月~12月 ウィスコンシン州西部の丘陵地帯スプリング・グリーン
親類の持っていた2400平方kmの農場を受け継ぎ、ブドウやリンゴ、野菜、家畜の世話をして、自給自足に近い生活を送りながら夫人の勧めも受け建築学校も開始。野菜を販売したお金を活動資金にもしていました。
施設見学の予約はこちら
https://www.taliesinpreservation.org/
Taliesin West(タリアセンウェスト)
11月~5月 アリゾナ州フェニックス
アリゾナの自然が気に入ったロイドが広大な土地を購入、テント生活からスタート
有名な大規模建築だけみるとライトに不遇の時代もあったことをイメージする事が難しいですが、どんな時も自然と調和する暮らしに基づいた建築家としてロイドを見直すと彼の建築に新たな視点がうまれるような気がします。