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あかるさとくらさ

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どっちもあることをめざして作った詩
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#思い出

あたらしいふるさと

あたらしいふるさと

愛、そしてひとしずくの詩情が
ぼくの血液の匂いを変える
すべてのみどりが集まる島で
宇宙のおもて面の色を想像する
うらのないおもてなしが
いまにもぼくのうらがわを形づくってゆく

色、そしてはじまり続ける冒険が
ぼくの血液の匂いを変える
可愛い背中で層をなす雲たちは
それぞれのペースで歩み
雨はコンクリートにしみ込み
地中深くを濡らす
青とピンクの遷移する空間での酩酊

夜、そして沈黙する自然の狂

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いれもの

いれもの

ぼくのおもしろくもなく
さしあたって何の価値もない精神について、
これをぼくは
自分のものだとは考えていない。
じゃあ誰のものなんだろう。
わからない。
わからないからここまで生きることができた。

幼い頃、認識の束、
波打つ光の粒たちは
ぼくの認識に重大な誤解を招いた。
なんてうつくしいんだ!
ぼくの精霊はやさしく語りかける。
「あなたが為したいように、すべて為しなさい」
ぼくがもらった愛情、

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