運動を行うのにおすすめの時間は?
こんにちは、body∞infinityの益満です。
皆さんは運動を行う時間帯を気にしたことはありますか?
今は24時間やっているジムがあるため、お好きな時間に運動を行うことが可能です。
いままでは運動自体は身体に良いことといわれていますが、運動を行う時間帯についてはあまり言及されていませんでした。
近年の研究でクロノタイプ(睡眠パターンが朝型か夜型か)によって運動パフォーマンスに違いが出ることがわかっています。
本日はクロノタイプと運動パフォーマンスの関係について解説します。
クロノタイプについては、過去の記事を読んでみてください↓
クロノタイプによって運動パフォーマンスが変わる
一般的に運動パフォーマンスは体温との関係が強く、朝より午後遅めの時間帯(4時ごろ)のほうがパフォーマンスは高くなるといわれています。
上のグラフはクロノタイプが朝型(B)・中間型(C)・夜型(D)の人の自転車漕ぎのパフォーマンスをグラフ化したものです。(Aは全体の平均)
この結果から、パフォーマンスレベルは朝型の人が一番変動が少なく1日を通して安定したパフォーマンスを発揮していることがわかります。
逆に夜型の人は朝のパフォーマンスが極端に低く1日の中での変動が大きいです。
朝に運動すると1日のパフォーマンスが安定する
また、別の実験では3ヶ月間にわたり朝に筋力トレーニングを行うと、朝の筋力が増して1日の中での変動が小さくなることがわかっています。
一方、夕方に筋力トレーニングを行った場合、夕方の筋力が増して1日の変動がより大きくなることがわかりました。
これは、トップアスリートを対象にしても同じ結果でした。
今回の実験から、朝に運動を行ったほうが1日のパフォーマンスが安定して発揮できることがわかります。
健康のためにジムに通っているかたは、仕事後の夕方に行くのではなく仕事前か休みの日の朝に行くほうが良いかもしれません。
まとめ
①クロノタイプと運動パフォーマンスには関連がある
②朝型タイプの人のほうが運動パフォーマンスが安定している
③朝に運動を行うと1日のパフォーマンス変動が小さくなる
【参考文献】
(1)柴田 重信;食べる時間でこんなに変わる 時間栄養学入門,講談社,p216-218,2021
著者情報
益満俊宏
1988年 東京都生まれ
2012年 理学療法士免許取得。都内の病院にて脳血管障害の方のリハビリを中心に行う
2015年〜現在 神奈川県の整形外科に勤務
〈自己紹介〉
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このnoteを通して、多くの人が自分の体で自分らしい人生を送れるようになることを目的に活動しています。
私たち医療従事者が読んでいる医学論文を、一般の方にもわかりやすく解説できるよう心がけています。
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〈趣味〉
スポーツ観戦(バスケを中心に)、料理
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