見出し画像

伝説のトレーナー『ティム・グローバー』に学ぶ|最高のアスリートサポートとは

時間のある方は、まずこちらの動画からご覧ください。

画像1

*画像をタップすると動画が見れます。動画の冒頭5分で今回の記事に関連した内容をお話しされてます。

こちらは、バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンからの紹介でコービー・ブライアントの専属トレーナーとなったティム・グローバー氏へのインタビューの内容です。(2019年11月に録画されたもの)

バスケの神様マイケル・ジョーダンに『優秀なトレーナー・最高のクソ野郎だ』と言われた彼が専属トレーナーとしてどのように考え、どのようにアスリートをサポートしていたのか。また、そんな彼のフィロソフィーとBody Updationの取り組みに共通する『トレーナーが個としてではなく、トレーナーチームとしてアスリートをサポートすること』について、皆さんに共有しようと思います。

・TOO MANY COOKS(多すぎる世話人)

NBAのようなプロスポーツチームには、選手がベストなパフォーマンスを発揮できるように、それぞれの違った分野の専門スタッフが所属しています。(アスレティックトレーナー、S&C、マッサージ師、理学療法士、医師など)

彼らは選手のためを思い、さまざまな角度からそれぞれ専門知識を生かし熱心に働きかけます。

しかし選手を取り巻く専門家たちが、それぞれ選手に対して一対一のコミュニケーションをとると

ある人は「特定の筋肉を縮めて他の筋肉を伸ばす」、またある人は、「その逆のアプローチをする」ということが起こり兼ねません。その結果、選手に対して行っていることに矛盾が生じてそれぞれが求める方向へ選手の体を導く事ができず、選手の成果に結ぶつきません。

このように、どんなにトップレベルのスタッフでもやっていることがバラバラでは意味がありません。

”健康を取り戻すのもチーム戦だ”**

そこでティムはチームスタッフの責任者となり、そのようなことが起こらないように、チームスタッフ全員が足並みを揃えてあらゆる取り組みを把握し情報共有をしながら進めるような環境作りを進めました。

そして、1人の選手の健康を取り戻すためにティム1人だけが個人の見解で推し進めるのではなく、バスケットボールがチームスポーツで全員の力の結集で勝ちを目指すように、選手の健康・パフォーマンスに関わるスタッフ全員がチームとして状況を理解し、全員で対処していく体制を整えました。

『健康を取り戻すのもチーム戦だ』とティムが行った取り組みは、世界トップ基準であり、まさに選手にとってのベストなサポート体制・環境作りと言えるでしょう。

トレーナーが個としてではなく、トレーナーチームとしてアスリートをサポートすること

BodyUpdationも『トレーナーが個としてではなく、トレーナーチームとしてアスリートやチームをサポートする』という考えのもと、以下のようなコンセプトでアスリートサポートをしています。

『アスリート、一般の方にストレングス&コンディショニング、テカール治療を通して、筋力と柔軟性のバランスを整えながら強化し、パフォーマンスの向上やケガの予防、健康維持・増進のサポートをします。
スポーツトレーナーにはさまざまな役割があり、状況に応じた適切なサポートが求められます。
弊社はコンディショニング、パフォーマンス、メディカルのスペシャリストがチームを組み、それぞれの領域の専門知識を最大限生かしたサポートをおこなっています。このシステムを取り入れることで、チーム、個人により質の高いサポートを提供します。』

こういった体制を構築するためには、「ある程度の予算がないと出来ない」という声もあるかと思います。ただ、われわれが行っている活動は、どれだけ新しい発想で工夫をして『選手のために』この挑戦を乗り越えていけるのかということです。未来のトレーナー界が今より飛躍し成長するために挑戦を続ける価値はあるのではないでしょうか。

もっとその先へ

前述したように選手のカラダに携わる全ての専門家がチームとして連携し、選手にとってベストなサポートを提供できる環境作りは大変重要です。さらにその先を見ると、トレーナーという枠を超えてアスリート・チームに関わる全てのプロフェッショナルたち(監督・コーチ、トレーナー、栄養士、家族、マネージメント、地域、ファン)がチームとして連携しベストなサポートを考えていけるとさらに大きなサポートの輪を広げていけるのではかと思います。

画像2

まとめ

バスケットボール界のレジェンドであるコービー・ブライアントやマイケル・ジョーダンに携わったティム・グローバーさんが未来に向けて教えてくれていることは、1.『トレーナーが個としてではなく、トレーナーチームとしてアスリートやチームをサポートすることが重要』2.『トレーナーは、個々の継続したスキルアップが求めれるのと同じように、他分野の専門家と共存し、それぞれの長所が生かされる組織・環境作りにも思考を凝らすことも求められている』ということです。Body Updationとして、これからもスポーツの明るい未来に向けてわれわれのできることを続けて行きたいと思います。

Body Updation トレーナー 中田史弥

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?