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うさぎさんの鬼退治

「滅」よりも「忍」のほうがすきです。

大和のおとなりに、伊賀の国はあります。現代に残る「忍の街」。
おちびさんたちが忍者の姿になり遊んでいる間に狸親父は考えておりました。「忍者とはいかなるものなのか」。

むかしの記憶は定かではありませんが、自分の都合の良いように塗り替えられていることは間違いありません。過去は自分の未来のために有効活用するのが、得策だと感じるのです(笑)

ぼくは「茨木童子」の里にうまれました。「酒呑童子」の弟子にあたるといいますが、説話ですので諸説あると、チコちゃんも申しております。

「散髪屋さんがお客さんの耳を切り、血をなめていたら鬼になった」という話を母から聞かされ、恐れおののいてた昔を思い出します。耳のでかいぼくは、散髪屋さんで耳を3回切られているのです。また遠い親戚に「旅する散髪屋さん」がおり、おばあちゃんの家で髪をきってもらっていました。
いろんな過去の記憶が、ぼくのなかの鬼のイメージづくりに役立ったのかもしれません。

忍者については、あまり知識がなかったのですが、今回「忍びの里」を訪ねて、いろいろと学んできました。もっとも興味深く感じたのは「松尾芭蕉隠密説」。諸国を旅しながら、諜報活動をしていたのではないかという説があるそうです。あ、これは我が家のチコちゃんからの受け売りです。

旅する散髪屋さんと旅する俳人。鬼と忍者。ぼくのなかでは、複雑にイメージがからみあっています。その上にぼくは、村上水軍の末裔であるという思い込み。旅するふるほん屋をおもしろおかしく営んでいますが、それは、そういった過去の記憶を未来に伝える活動が必要なのではないかとおもっているからです。

以上、ひとりごとでした。

おちびさんとそのいとこちゃん。きょうはあさから鬼退治にでかけています。おとうさんは留守番八兵衛で、お母さんが助さんで子忍者たちのおともです。

「滅」することができているのでしょうか?
「忍」できるのでしょうか。












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