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資生堂ギャラリー行ってきた

noteでぷらいまり。 さんの記事を読んで興味をそそられた野村在さんの「君の存在は消えない、だから大丈夫」展@資生堂ギャラリーに行ってきました。
ぷらいまり。さんの記事はこちら↓

最終日ギリギリに滑り込みで訪れましたが、晴天の日曜日、人はそれなりに入っていました。とはいえ資生堂ギャラリーは初めて行ったので、普段の混雑具合は不明なのですが。
若い人も年配の方もいましたが、20〜30代くらいが多そうな印象。

ギャラリーは地下一階で、赤みを帯びた階段を降りていくと白い壁のギャラリーへ続いています。展示スペースは階段の踊り場、地下一階に2つのブロックに分かれたスペースがありました。

それほど広い空間ではないのですが、一部吹き抜けの高い天井と独特の世界観で構成された展示は、とても好みの空間で行ってみて良かったです。

入口近くで異彩を放つ作品、「Untitled(君の存在は消えない、だから大丈夫)」はDNA情報が穿孔テープ打刻機(穴あけパンチ的なもの?)で規則正しく刻印されていく作品です。打刻の音は時計のようでもあり、心臓の鼓動も連想させると思ったら、やっぱり心拍のリズムにのっとっているそうで(ぷらいまり。さんの記事にも書いてあったのに忘れてました…)、でも心拍のリズムってやはり心地良いんでしょうね。耳障りとは思わなかったです。

展示より「Untitled(君の存在は消えない、だから大丈夫)」


床に積もったテープには点字のようなDNA情報が。

展示風景より

作品の意図するところとは全く違うと思いますが、考えずにいられなかったことがあります。

それは今日までの展示を終えたあと、明日からこの作品をどうやって移動・保管をするのかということ。というのも作品の指示書(これも展示してありました)には、作者が没しても機械を止めないよう書かれているからです。
またどこか別の場所で展示されるにしろ、保管している間の電源やテープの交換はどうするのか、ずっと鳴り続ける打刻機をどこに置くんだろう…などと裏方仕事を想像してしまいました。そういうことまで全部含めて作品なのかなと思うこともあり、改めて現代アートって多分野にわたる活動なんだなぁと感じます。面白いです。

他の作品も美しくて、はかないものが現代のテクノロジーで映し出されているさまが興味深いものでした。
わたしは作品の落とす影が好きなので、ガラスや水槽を使った作品は大好物なのです(笑)。

展示より「ギフト」


「ギフト」の説明を見ると…

誰にも読まれなかった手紙、ガラス玉、ガラス、ステンレス、2024

展示キャプションより

誰にも読まれなかった手紙。
確かに点字で文章が書いてあるようです。内容が気になる。点字勉強すれば良かった。
そしてガラス玉とは?と思ってよく見ると、ガラス板の中の点字の凹凸は、実は小さな小さなガラス玉でできているようなのです。光に当たって反射してキラキラして綺麗でした。

「ギフト」の一部アップ、点字を構成するガラス玉がわかるでしょうか。

うーむ、これどうやって作ったんだろう…
(と、また裏側が気になってしまう)。

作品のテーマもさることながら、それを表現する技術やアイデアがとても面白かった展示でした。
久しぶりに現代アートを堪能できて、noteを書きたくなっていまアウトプットできて楽しいです(笑)。

思ったことすべては書ききれませんが、今日はこの辺で。それではまた。

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