『2030半導体の地政学』太田泰彦
だいぶ時間がかかっていますが、読んでいます。眠くなるけど面白い本(褒めてます。)。
著者は日経新聞の編集委員だそうで、臨場感がすごく文章から伝わってきます。ドキュメンタリーを観ているよう。
読んでいて面白かったところを切りとってみました。
アジアの海底ケーブルの敷設状況。シンガポールに集中しているくだり。
歴史で習った大航海時代の航路が今も形を変えて生きているって、すごいですね。
ヒリヒリするような中国企業の成長の速さが感じられる文脈でした。深圳の電子部品街「華強北」の描写も生々しくて、ちょっと現地に行ってみたくなりました。スピードについていけなそうですが…。
そして中国と日本の国民気質の違いも連想しました。日本でこんな風に事業を展開したら、顧客からのクレームがすごそうです。
最近知った「ネットワークステート」を彷彿とさせる一文です。
バーチャル世界とか平行世界ってマンガや小説の設定の定番ですが、またしてもリアルがフィクションに追いつき、追い越そうとしている感覚です。
まだ半分くらいしか読んでいませんが、とても濃くて、世界の見方が深まる本だなと思います。
今日はこの辺で。それではまた。
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