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コンテンツのミニマル化

自分が子供の頃は、経済的に余裕がなく(お小遣い制)なので選択肢が限られていました。
例えば、全40巻の漫画がある中で、私が持っていたのは12巻だけでした。
その12巻を何度も読み返すことで、前後のストーリーがわからない部分を自分なりに想像し補完していました(笑
想像が過ぎますね。

成長するにつれて、お小遣いの制約がなくなり、自分の選択肢が広がりました。
しかしその一方で、現代社会はコンテンツが過剰に提供されています。
情報や選択肢があまりに多すぎる状況です。
現代社会はコンテンツ過多です。過多すぎます。
選択肢は、多ければ多いほど良いというものではないのです。

ジャムの法則というものがあります。
ジャム陳列棚で行った実験を通じてこの理論を示しました。
ジャムの試食イベントを実施し、一度に多くの種類のジャムを提供する場合と、少ない数のジャムを提供する場合を比較しました。
結果として、多くのジャムが用意された場合には、実際に購買に至る割合は少なかったのです。
一方、少ない選択肢の場合には、購買に至る割合が高かったというものです。

この実験から導かれた結論は、選択肢の多さが人々に選択を迷わせ、結果的に満足度を低下させることがあるというものです。
選択をするためには時間とエネルギーが必要で、この過程がストレスになります。
また、多くの選択肢の中から、最適な選択をすることは困難ですね。

現代社会はコンテンツ過多です。
コンテンツが過剰な量になると、それを消費したいという気持ちと同時に、消費しないと損をした気分になることがあります。(時間がもったいない的な)
しかし、選択肢が多すぎるゆえに、何を選ぶべきか迷ってしまい、選んだ後にも後悔の感情が生まれることがあります。

また、限られた時間内に全てのコンテンツを消費しようとすると、焦りやストレスを感じることもありますね。
これによって、選択をすること自体が負担となり、楽しさや満足感が減少する可能性があるのです。

そして私が出した結論は、コンテンツ消費のミニマル化です。
これは絶対に見たい、やりたいなどの欲求が強くないコンテンツは、たとえ時間があっても消費しないというものです。

しかし私は、暇にはなりません。
なぜなら、子供の頃に培った、えげつない想像力がありますからね。

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