数字のこだわりがたぐる読書の処方箋
同じ著者の本を三冊まとめて読んでみた。
付加価値のつくりかた。本書は、利益と付加価値について語る。
数字主義には注意しつつも、この考えを持って仕事ができていたかと自分自身を問い直すきっかけになった。プロダクトアウトの先のマーケットインの考えは持っておきたい。
営業のコツ集の中では特に抽象度の高い言語化で納得感があった。仕事でこの手の意識ができていたかなと振り返るきっかけにもなり、売上と利益に直結した行動の是非を想像することができた。
次は、いつでも、どこでも、何度でも卓越した成果をあげる 再現性の塊。
再現性があるものは教育の転化が可能になる気づきを得た。現場で相手の話を聞き気づく。やはり、この気づきの仕組みが再現性になることがよくわかる。先ほどの本と内容が被る箇所が多いので復習にもなった。
最後は、高賃金化 会社の収益を最大化し、社員の給与をどう上げるか?
賃金が上がるとはどういうことか。コストカットや単価アップの考えはあるが、本書は価値の提供によって言語化している。利益を上げる行動や時間軸で考える計算。
何度も著者シリーズで出る相対値の考えは覚えるようになり、日々実践に取り入れている。どの軸で数字を見るのか目標や評価を設計するのか。後半のキーエンス例も秀逸で利益を上げる会社の考え方を垣間見ることができる。
このように、たまたま、年末に行った大阪の紀伊國屋で三冊並ぶように積んでいたのでまとめて読んでみることにした。普段買わない本なので、本屋に寄ったからこその出会いだなと感じる。
本の出会いは、その時の体調に合わせた処方箋のようなところがある。この三冊を読んだのは、売上や利益について、強く意識するようなことがあったからなんだろうなと自己分析。
どうしても、自身がやっている仕事は支援する側の仕事なので、利益に直結することはコスト削減策や効率化といった視点になりがち。でも、売上は単価やそれに付随する付加価値が大事という基本は気にしておきたい。
単純化すると数字。100を目指した結果、10でした。10%の確率でした。じゃあ、このas isをto beとするギャップは数字でなんでしょうか。このようなことを気にする日々が続いているなと感じる。
ギャップはゴールでもあるので、目標にもなる。目標数字だ。このゴールを埋める方法をあの手この手で考えるわけだけど、けっこう大変だよねーと思っていたので、普段手に取らない本とも出会うわけだ。
この本を三冊読んだ結論としては、利益にこだわることが大事で、そのためには仕組み化と構造化の発想が基本なんだなと感じる。よく生産性が低いだの、効率が悪いだのとなるが、利益があれば出てこない言葉かもしれない。
再現性のある仕組みを増やしていくしかないよなーと一人納得している。
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