社内読書会で「リモートマネジメントの教科書」を読み終えたので振り返る
言葉を交わし続ける場が必要だ。
この記事より、次はリモートマネジメントの教科書を課題図書に読書会をする話をした。本日、その読書会が終わったので振り返ってみる。読書会を通じて、個人のそれぞれの立場の事情を聞けたのが大きな収穫だった。
マネジメントの難易度が上がった
本書はリモートマネジメント下における課題を解決する方法を提案している。これまでのマネジメントでは通用しないことがあり、その課題に対して「個として立つ」・「心の距離が近い」・「ここがいい」と定義。
そのポイントごとにリモートマネジメントで変わることや、求められていることがあるので、「まずはここから」とアドバイスしている。このとき、従来のマネジメントで通用しないことがあると指摘している。
さて、リモートワーク下だから起きる問題なのか、それとも元々起きていた問題なのか。読書会では、リモートワークが関係するのかしないのかという話で盛り上がった。
マネジーメンとの難易度は本書の指摘のとおりで確かにあがっており、それぞれの役割は変わらないが、やり方は変えていかないのだろうとは知る。
私の会社では、テキストコミュニケーションを重要視しているので、その視点の話はないかとさぐったが、その主張は少なめだった。元々のマネジメントで出来ていることがあれば、大丈夫な箇所も多々あった。
リモートワークを身近に感じる
そもそも、私もここ二年間リモートワークだ。
このnoteを書き始めたころからずっとリモートワーク。採用担当していることもあり、リモートワークを意識することが多くなった。働き方が根本的に代わり、選択肢の多様性が求められているのだ。
これをチャンスと捉えると採用の視野は広がり、面談の物理的な距離は解放された。ミーティングも、会議の部屋の確保を考える必要がない。1対1のプライベートな話もやりやすい。
その視点で本書を開くと「第一章 リモートワークがもたらす変化とチャンス」の話は共感した。変化の視点だと、一人で考える時間が増えたことで、声をかけるタイミングは全体的に遅れがちだなという認識を読書会で得た。
例えば、質問や相談のタイミングをつくっておかないと、ふらっとすれ違ったりとか、視覚に入ったから声をかけようといったオフィス内コミュニケーションは基本できない。この辺りは意識の変化となる。
リモートマネジメントとは
第二章がマネージメントについて。コミュにケーションのきっかけがさきほどの例のように変化した。私もマネージメント視点だと声をかける仕組みが必要に思う。
そこで、本章ではマネージメントする立場としての仕組みが必要と説く。これはリモートに限らずマネジメントそのものなので、課題が表面化した結果の対応と考えたほうがよい。
ただ、リモートだからという意味で注意する点が一つある。人に気軽に聞くハードルが上がったということ。これは、立場関係なくみんなの意見で感じた。
その後の章ではケースにあわせたシチュエーションと対応方法の話だが、そうだねーとなったり、そうかなー?となったりと、読書会ならではの意見が活発で楽しかった。
やはり、リモートワークが関係あるのかどうかがポイントで、そもそものマネジメントの問題なのか、それともリモートワークなのかというところを本書で考えさせられたとも言える。
セルフマネジメントが求められる世界
今まで以上に、自立および自律の支援が必要になる。
「第五章 個として立つ」では、メンバーのカラーとなるタグ付けなどのアドバイスがあった。人に頼むしろ頼まれるにしろ、どういう立ち位置か役割かは話し合えるとよさそうという話と捉えた。
私はというと、チームビルディングとして価値観を大事にしている。価値観を共有する機会をつくれば、各自のふるまいが見えてくるように思う。その場の提供はボトムアップに頼らない俯瞰の視点が必要だろう。
その場づくりのあとに、セルフマネジメントを考える必要がある。どこまで、個人でやるのかそれともいっしょにやるのかの見極めが本書を通じて考える時間となった。任せるとは何かという話になりそうだ。
結論:対面とリモートでマネジメントでわけない
みんなと話した結論として、リモートだからとか対面だからとかオフィスだからとかじゃないという話になった。リモートを通じてよいものをとりいれたら、そのまま活用すればよいと。
最終章になってくると、人事制度の話になってくるので、会社としてのふるまいが求めれていると感じた。週休三日制とか増えてきた会社もあるよなと世の中の潮流を感じている。
偶然やついでに頼らない仕組み化が結局大事になってくるという感想。
こういった議論ができたので課題図書として最適だった。有意義な時間を過ごすことができた。ふりかえると、リモートワークはチャンスであり、前向きにリモートマネジメントも捉えるといいなと感じた。
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