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2021年に250冊ほど読んだ本の中から目を見張る10冊・前編

今年は電子書籍とマンガに手を出したので約600冊読んだ。

去年の300冊は漫画と電子書籍がほとんど含まれていない。減ったように見えるが、増えたのかもしれない。2021年も多読乱読が続いたようだ。その中でも目を見張る10冊を紹介する。長いので前後編。

1.習慣の話はこれ一冊でよい

また大全と思っちゃうタイトルが損しているが、行動デザインを率先してきた著者のノウハウ本。習慣の話の源流なので、これやっておけば間違いないと思える。大体何かの引用元になる言葉が多い。

モチベーション頼りが懐疑的だった私としては、人に説明できるこの仕組みが納得だし、人を変えることすらできる。本書例のトイレに行ったら腕立て伏せを二回するを実行しているが三ヶ月以上続いて楽しい。

時間をかけなくても習慣になりやすい仕組みの根っこをこの本では学べる

2.図解でわかる14歳シリーズ

基礎や初心者用となれば子供向けの本が読みやすい。SDGsや近年の資本主義の傾向に中国の台頭に、貨幣や経済のあり方ってどうなっていくんだろう?という疑問に答えてくれたのがこのシリーズ。

難しいことを図解でもって、わかった気にさせてくれる。このわかった気から入って巻末の参考文献を読んで、多角的な視点を取り入れて理解へと近づくことができる。初学者としてこのシリーズは大変お世話になった

特に環境問題は幼少期に学んでいた水や森林のエネルギーの問題が、地球規模でとりあえずなんとかしなきゃが具体的な目標までおとしこまれる世界になったことが知れたのはよかった。

なお、本書の感想としては資本主義と新自由主義を見直し、定常経済を目指す未来への道筋。

目次だけでもそうなんだよなーと納得しテンションの上がる内容。社会基盤としての医療の問題定義としてもよい。金利や労働者のあり方に貨幣の流通にグローバル経済を図解できっちり抑えている。

SDGsへつながる流れもバッチリでこれからの未来の生き方に協力したい気持ちがうまれる。人間が生み出すシステムの流れがよくわかる。フリードマン軸に対する宇沢浩史の視点がメイン軸なのがちょっと著者の主観思想より

3.プラスチック問題を身近に考える

プラスチックのない生活がいかに難しいかがわかる。そして、そんな未来を目指すことを考えずにいられない。

ヴィーガンのように世界規模のムーブメントにプラスチック素材との付き合い方を考える一冊。どれも難しいなーと生活スタイルの天秤を考えるきっかけになった。1番うれしいのはプラスチックの安全度を紹介している点。

調べるとジップロックに使われる素材や比較的安心と発見がある

PVC製品を避けるのが今できること。リサイクルの限界も見えるので買わないから始めることも大事。ゴミ袋とエコバッグはしばらくハイブリッドだろうが世界的には日本は遅れているほう。

ハードルの高さも見えてくるのでプラスチックのいいところとマイクロプラスチック問題はきちんと認識しなきゃとなと勉強になる一冊。サスティナブルな生活と世の中のためには気にしておきたい。

4.ストレスの誤解を科学的に判断する

ストレスという大きなラベリングの本を紐解き、現代の科学でストレスの与える正の影響を解説。苦しいことは誰だってそのまま苦しいのは間違いない。

ただ、そのストレスをもとに孤独に感じたり脅威を感じるだけでなく、ワクワクしたりチャレンジングに思うことがそのままプラセボ効果以上のマインドセットを手に入れることにつながると説く。

ちょっとした介入で人の行動が変わるレベルで強力なことが実験より見えてくる。その人の価値観を内省で気づかせて、レジリエンスの高め方を身につければ組織としても強くなれると思える内容。

実践していたが人を変える力を持つことが知れたのは大きい。人は変えられないとはよく言うが、変えられる力の視点。

5.21世紀のメタ認識である自己認識

去年熟読した一冊。何度も読み直すことだろう。感想はまとめのとおり。

その人が本当に困った時にいくらフィードバックを与えても、その人が全くそのことに気づけないのであれば意味がなく、また気づかない限りは人から言われても素直に受け止めることができないだろう。

引用:https://note.com/bobmgmt/n/n5db9df5aa1fd

特にだと、この考え。フィードバックを他者から受け取るにしても、自分自身が気づかなければ届かない。例えばおすすめの本をその人の状態にあわせて教えても、読むかどうかはその人次第だ。

前半の書籍をふりかえって

思った以上にSDGsを気にしていたんだと気がついた。ある程度実践しているが、資本主義社会の中の限界とはいえ、世界が掲げた目標に同意しながらがんばろうとしていること自体はいいことだ。

政治や経済に貨幣についても掘り下げたこともあって、年末改めてその辺りの本も読み直した。

マネージメントの立場になったので、人と人の繋がりや組織・チームについての本をよみあさっていたが、最終的にはバイアスや自己認識につながるので、自分自身も気づいていけるようにしていきたい。

次回は後半となる5冊を紹介していく。


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