アウトプット習慣に図書館とブクログの組み合わせが最適な理由
図書館を利用したアウトプットサイクルはスマホでコツコツが基本だ。
第一弾は、図書館を便利に利用するための具体的な方法について説明した。昨今は、ネットで本を検索・予約し、効率的に本を借りることができる。また、本を読む習慣の基盤作りに図書館の近くに住むこともオススメした。
第二弾は、図書館の活用が読書習慣を形成するために適している理由について説明した。図書館は多くの本(無料)を借りることができ、手軽に様々なジャンルに触れることができるので、知の探索に最適だ。
この二つを抑えると、読みたいテーマやジャンルの調査と本の検索、そして実際に書籍を手軽に手にする習慣をベースにインプットサイクルが回る状態になる。あとはアウトプットサイクルを回すだけだ。
そこで、第三弾のテーマは図書館とアウトプット習慣との関連性について紹介したい。読んだ内容を記録する習慣と、そのふりかえりを強化するための新たな探索サイクルについて解説したい。
読書体験を豊かにするアウトプット習慣
読書後のアウトプットは、単に本を読むだけで終わらせないための重要なプロセスだ。アウトプットすることで、理解が深まり記憶が定着しやすくなる。また、ふりかえりにもなるので新たな発見と自己成長につながる。
しかし、このアウトプットに大きな壁を感じる人も多い。何をどう書けばいいのか、どれくらい書くのか悩むこともある。そこで、一番小さなアウトプット単位であるメモをスマホのアプリでコツコツ貯めることを提案したい。
その実現のために、小さな習慣として読書をサポートするツールを紹介する。これにより、効果的なインプットとアウトプットのサイクル構築のきっかけを用意できると期待している。
今回は学術やビジネスよりの読書を前提にお話しているが、対象が文学や小説であっても読書体験がより豊かになることに変わりはない。アウトプットの参考にしていただければと思う。
読書をサポートするツールの紹介
ブクログは、自分の読書記録を簡単に管理できるツールだ。
この記録と管理が便利で、今もずっと使い続けている。もちろん、読書メーターやReadeeといった他のツールでもよいと思う。今回は愛着のあるブクログを強くオススメしたい(ブクログ利用歴15年なので)。
まず、紙の書籍は裏面にバーコードがついている。そのバーコードをアプリで読み取ると本を即座に登録・管理することができる。読みたい本をや読んだ本を登録し、感想や評価を残すことで読書内容を整理できる。
登録後に本を読んでいればレビューを使いたい。
公開を前提として自分の考えを整理して文章化することができるからだ。もちろん、メモレベルでよい。この記録の積み重ねを本ごとにできるのが、Web書庫の最大のメリットだと思っている。
ブクログは自身の読書管理に特化しているところがある。公開・非公開も選べるので、気兼ねなくコツコツと読んだ感想を積み上げやすい。記録を見返すことで、過去の読書体験を再確認し、深い理解を得ることができる。
ブクログを使うことで、インプットとアウトプットのバランスが取れた最小限の読書サイクルを構築することができる。
図書館利用がアウトプット習慣に与える影響
なぜ、図書館なのか。
図書館の利用には「本を返す期限」があるため、積読を防ぎ計画的な読書が実現できる。期限内に返すプレッシャーが、むしろアウトプットサイクルにポジティブな効果を産む。
図書館利用開始 → 資料の選定 → 読書とメモ → 読書管理アプリへのミニマムなアウトプット → ふりかえり → 本の巻末から参考文献を見つける(次の図書館サイクルへ)→ 借りた本を返す + 本を新たに借りる
このサイクルに期限があることで成り立つ。はじめは期限に追われて本を読んだり返したりもあるだろうが、そのうちアウトプットを意識した読書に変わる。このサイクルを構築できることが図書館利用の大きな強みだ。
また、このプロセスでは読んだ本の巻末にある参考文献や引用キーワードが次の学習の手がかりとなるように促している。これにより、再インプットが始まり、サイクルが自然に続く。
このサイクルを継続することで、学習が習慣化することが大きい。深い理解を前提に、目的を持って本を読むことにもつながる。アウトプットしたいことがあるからインプットするのサイクルにもだんだん気づけるようになる。
まとめ
改めて図書館の利用をオススメしたい。
期限前提のインプットがあることは、アウトプットサイクルに最適なのだ。
なお、前回も紹介したが、図書館の近くに住むことで、読書の機会が無限に広がり、借りて返すというスケジュールを組むだけで、無限に本を読み続けることもできる。永遠に本を借りて返し続ける習慣が身に付く。
次回は、この習慣を続けていると次のステップに進むことができる点を紹介したい。インプットとアウトプットサイクルの量と質を高める方法について詳しく紹介する予定だ。
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