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「幸せは白いTシャツ」。青い空と白い雲。バイクで駆け抜けた夏。

夏の終わり。学生時代は夏の初めに山に登り、その後はバイクであちこちを走り回った。

時にテントを積んで、時に数時間の場所まで。仲間と一緒だったり、一人だったり。海へ、山へ、高原へ。

社会人になって何年かしてバイクを手放した。風を感じて、青い空と白い雲の下を駆け抜けることもなく、雨に打たれずぶ濡れでアクセルを吹かすこともなくなった。

それでもハンドルを握りながら、眺めて体感した景色や空気はいまでも忘れることがない。

いつかもう一度バイクに乗りたいと思いながら、月日は過ぎていく。せめて書棚から懐かしい文庫本を引っ張り出して、エンジン音と振動と目の前に広がる風景を思い出そう。

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