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舞台「いわかける」観覧記

AKBメンバーが出演する舞台「いわかける」を池袋サンシャイン劇場にて観てきた。当初の予定では仕事の予定が詰まっていて観に行くのは無理だろうなと諦めていたのだが、仕事の予定変更が玉突きのように相次いでポッカリと予定が空いたので間隙を縫うようなタイミングで観劇する機会を得た。

舞台「いわかける」とは

自分の中で2.5次元系の舞台はその原作を知っている知らないを問わずその世界の没入できるかで当たり外れが分かれるジャンルであるし、おまけに池袋駅周辺で行われる大小問わずの劇場での芝居には好き嫌いがハッキリ出たりするので(おそらくは脚本や演出面だったり小屋の持つ雰囲気とかの験の良し悪しかなと思ってる)、そんな中今回はどっちの目が出るのか不安と期待が混ざる中の観劇となった。

先行前売りチケットは仕事の都合で押さえておらず一般販売というか当日窓口引き換えのチケットだったので、良席での観劇は全く期待していなくて一応双眼鏡の用意だけしていったがそれが正解で二階席奥で全体を俯瞰するような観劇スタイルとなった。

大まかなところの感想から述べていくと初めて舞台に立つメンバーも経験者も一生懸命演じてるの観ていて感動しました。2.5次元系の舞台ということでメンバーみんなそれぞれのキャラへの落とし込み方が程よく、ちゃんと掴んでいて観ていて楽しかったです。

AKBのメンバーだけで演じるということで元からあるメンバーそれぞれの関係性も活かしつつ素敵な空間が広がっていました。今回の舞台ではまだ途中までしか描けていないのでぜひとも続編を見たいものだとは思いました。

笠原好役の山内瑞葵さんと上原隼役の浅井七海さん、四葉幸与役の大盛真歩さんと杉浦野々華役の久保怜音さんたちの関係性や距離感が素晴らしく温かい雰囲気出ていました。休養明けなのに完璧で毎度の表現力で明るく元気な役を見事に演じていた山内瑞葵さん、クールでストイックながらも段々と変わっていく浅井七海さんのやり取りが見所でしたし、大盛さんのリーダーらしい声と堂々とした仕草、表情、目力、たまに見せる笑顔がよかったし、久保さんのキュートながら真剣な演技にも引き込まれましたね。

少し贔屓目も挟まりますがまた岩峰一愛役を演じた千葉恵里さんの声質に合った怪演ぶりや佐藤丸乃役であった佐藤美波さん、来栖 アンネ役の稲垣香織さんなども2.5次元の舞台にハマる声は心地よかったですね。他のメンバーたちも元の声質もあるのだろうが台詞を立てていくクオリティが凄く高いように感じました。

俯瞰した位置からの観劇で全体がよく見えたのだが、メンバーそれぞれ台詞回しだけではなく動きもちゃんとしており、舞台として興ざめすることなく見られましたね。中でも主役の山内瑞葵さんは細かいところにまで気遣った演技で得意な分野を少し広げていたり、逆に苦手な分野の幅は小さな歩みながら着実に広げようとしていて小さな努力を弛まぬ形で継続していたのはとても好印象で光っていました。


IWAKAKERU!ダイジェスト映像
https://www.youtube.com/watch?v=T8USu7ChYhk


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