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「物を売る」ことは簡単なことじゃない。でもこんなに楽しい仕事はない。
営業とひとくちに言ってもいろいろあると思うが、僕が長年生業としている仕事は「物販営業」だ。物販営業とは、目に見える商品を販売するビジネスであり、食料、生活用品、車、住宅など商品は多岐にわたる。もちろん保険や金融商品など目に見えないものを売る仕事も「商品を売る」という意味では同じ概念だろう。
二十数年、営業職を続ける中で「物を売る」難しさに何度もぶつかってきた。
当たり前の話だが「物を売る」とは「誰かに買ってもらう」ということ。常に相手ありきの仕事だ。こちらがいくら買ってもらいたくても、相手が必要なければ当然買ってはくれない。
基本的な販売プロセスは扱う商品にもよるが、こちらから何かしらのアプローチを仕掛けてはじめて興味を持ってもらい、いくつかの段階を経てお金という対価と引き換えに商品を販売する。という流れだ。
その中で営業マンには色々な販売スキルが求められ、資格や経験がものをいう場合が多い。
売れる営業マンに共通するもの
僕は今までに、店舗販売や訪問販売といったユーザーに直接販売する営業から、企業の法人営業いわゆるルート営業までいくつもの営業を経験してきた。その中でいろいろな営業マンを見てきたのだが、どの分野においても売れる営業マンにはいくつかの共通点があり、どんなことを実践しているのか挙げてみよう。
ひとつは「自分を売る」。
どんな商品でもどんな人が相手でも、最終的には自分を買ってもらうことと認識している営業マンはとても魅力的な人が多い。
この考えを持っているから魅力的なのか、魅力的だからこの考えに至るのかは置いといて、これこそが営業において究極のマインドセットだと思う。
ふたつめは「目標設定」。
いつも優秀な成績を残す営業マンは常に目標を掲げている。僕も昔から実践しているが、こんな感じでおおまかに目標設定している。
①長期的で大きな目標
例:独立して開業する、家を買う、年収を〇〇万円にする 等
②中期的で小さな目標
例:年間トップセールスを目指す、資格を取る 等
③短期的で目先の目標
例:日々の売上目標を設定する、毎月◯件新規顧客を獲得する 等
具体的な思考こそ実現しやすい。まさに目標設定こそ自己実現への大きな近道である。
三つめは「清潔感」。
これは言わずとも当然のことながら、不潔な人から買いたい気持ちにはならないだろう。
営業マンの中にはおしゃれに気を遣う人が非常に多い。しかしおしゃれであること、高価なスーツを着ることが良いのでは決してない。あくまで清潔感こそが、信頼を高めお客様との距離を縮める大事な条件なのである。
他にも挙げればきりがないのだが、この三つは常に頭に入れておきたい。
単純ではないからこそ楽しい
難易度の高いゲームを攻略した時のように、難しくなればなるほど達成感はひとしおだ。
僕はもともと営業が嫌いだったのだが、初めて売れた時の喜びが忘れられず今まで続けてこられた。
次から次と課題が与えられクレームなどのトラブルもたまにはあるものの、やっぱり売れた時の喜びはなにものにも変えられない。
自信を持ってお勧めした商品をお客様に購入してもらい満足いただく。
単純なようだがとっても難しく、またこのうえなく楽しい仕事なのだ。
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