野球選手から教わる

この詩は昨年10/23に行われたKOTOBA Slam Japan横浜大会の1回戦で読んだ詩です。横浜ということもあり、野球をテーマにした詩を1篇読みたいなと思って書きました。詩では2020~2021を思ってますが、ここでは書いた2021年10月に合わせているのでご了承ください。時間が経てば変化はあるかもしれません。

夢を見る
夢を持つ
そのために
必要な何かを
僕は野球選手に
見いだすことがある

2020年
2016年ドラフト9位で
ベイスターズに入団した
佐野恵太が
セリーグの首位打者になった

そして2021年
2015年ドラフト10位で
バファローズに入団した
杉本裕太郎が
パリーグのホームランキングになろうとしている

さらに2021年
セリーグの首位を走るスワローズから
雄平が引退する
投手から打者へ転向し
数えきれぬほどの場面を作ってきた

ベイスターズでも育成契約で
新たなスタートを切った選手がいる
投手で戦力外になった勝又温史(あつし)は
雄平やかつての石井琢朗のように
打者としての非凡さをあらわしてきている


どうしても僕は
下を向いてしまうことに
いつのまにか慣れてしまい
そして自信を失くしている

だから思い出してほしい
下位指名だったからといって
投打でダメだったからといって
下を向いていてはいけないのだ

その言葉にどうか
自信を持つんだ
たゆまぬものをひとつずつ
やり続けていくんだ


新しい希望
力になれなかった悲しみ
静かなる決断
巡ってくる季節に


夢を見る
夢を持つ
そのために
必要な何かを
僕は野球選手に
教わっている気がする

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