声を上げてくれ

昨年の初夏にスマホのメモに残しておいた詩を出します…

声を上げろ
その行為に口を塞ぐ誰かが居ても
その行為に口を挟む誰かが居ても
構わずに行け

感覚が麻痺しないように
違うと思ったら違うと言えるように
痛いと感じたら痛いと言えるように
何もかも無かったことにはできない世の中だからこそ

声を上げてくれ
口を塞ぐ誰かのその手を退けて
口を挟む誰かのその声よりも大きく
構わずに叫べ

いつのまにか
右に倣うことだけが是となり
流れに抗うすべてが非となってしまう
世の中になってしまった

為政者や権力者は
聞こえの良い言葉しか言わない
それを耳障りだと言うと
後ろから殴られる衝撃を覚える

その痛みが残っているなら
まだ大丈夫だと言える
ただ痛みを忘れてしまったら
それは危険だと言おう

そう 悲しいとか悔しいとか
つらいとか腹立たしいとか
傷が癒えなくて痛くても言っていい
遠慮なんかしないで

だから声を上げろ
その行為が悲しみに暮れる誰かのためになるなら
その行為が怒りを表していいのだと誰かの背中を押せるなら
今すぐにやれ

さも知ったように言う
自称有識者に怒りを無視されようが
そして謝ったフリをする
差別主義者が開き直ろうが

声を上げてくれ
その痛みでできた傷を忘れないように
やり場なくさまよわせないように
今すぐに声を上げてくれ

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