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人生に疲れた時に観る映画

 仕事がうまく行かない。愛する人も失った。
 夢も希望も無い。
 生きている意味が分からない。

 そんな時に、観ると心が軽くなる日本映画を3つ紹介する。

 本当に落ち込んでいる時には、映画を観る元気もないかもしれないけど、ほんの少しでも生きることに希望を持てたら……。

 死にたくなるような現実でも、死んだら何もかもおしまいだ。
 たいていのことは生きていればなんとかなる。

■デトロイト・メタル・シティ

公開:2008年
監督:李闘士男
出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次

あらすじ:
心優しい青年・根岸(松山ケンイチ)は、オシャレな渋谷系ポップミュージシャンを夢見て田舎町から上京したが、奇抜なメイクと過激な歌詞でカリスマ的人気の悪魔系デスメタルバンド『デトロイト・メタル・シティ』に仕方なく参加し、自分の趣味とは全く逆の世界で成功していく。そして初恋の人に再会し……。

 松山ケンイチのなよなよくねくねした動きが、大げさで、観ていて背中のあたりがむずむずするw
 そしてそれを優しい瞳で見つめる加藤ローサがかわいい。マジ天使。

 だいすきーさ♪
 だいすきーさ♪

 と、べたべたに甘いラブソングを歌う気弱そうな青年が、メイクをすると、あら別人、

 昨日は母ちゃん犯したぜ 
 明日は父ちゃん掘ってやる
 俺は地獄のテロリスト!!! 殺せ殺せ すべてを殺せ!!!!!

・・・。

・・・。

だ、誰ですか? あなたは (゜Д゜)

 大好きな渋谷系の曲を作って歌っても、全く評価されず足蹴にされ、その鬱憤と不条理を、メタルにぶつけることで、怒りを昇華し、名曲を生み出していく。

 自分のやりたいことと、求められている自分にギャップがあり、夢への道はまだ遠い。
 でも、見方を変えれば、全く夢が叶っていないわけではない。
 どんなに苦しくても、目の前のことに一生懸命取り込むことで道は開ける、とこの映画は伝えている。
(超絶ブラックパワハラ系の場合は、迷わず逃げて下さい)

 笑って、「夢を見ることだけは自由」と息子を励ますお母さんの言葉で泣いて、また笑う。

 「そんなんじゃ、濡れないんだよ!」
とブチ切れる松雪泰子も最高。

 生粋のメタラーが、デスメタルを期待して観ると、
「これの何処がデスメタルなんだ! ふざけるな! 恨みはらさでおくべきか!!!(怒)」
 となる可能性が高いので要注意……。

 とにかく、頭をからっぽにして、松山ケンイチの強烈なキャラクターを楽しもう。


■任侠学園

公開:2019年
監督:木村ひさし
出演:西島秀俊、西田敏行、伊藤淳史

あらすじ:困っている人は見過ごせない、義理と人情がモットーの熱血ヤクザたちが、経営難に陥った高校の再建に挑む。無気力なイマドキの高校生と、事なかれ主義の教師を前に、学校を救うことができるのか!?

https://www.netflix.com/title/81445802
↑Netflixへのリンク

 弱きを助け、強気を挫く任侠道+学園という異色の組み合わせ。
 アウトレイジのようなバイオレンスヤクザを期待して観てはいけない。

 家庭に問題がある子、ちょっと変わった子、部活で挫折した子……、何が正しくて何が間違っているのか、青春時代は誰もが迷う。
 西島秀俊演じる日村が彼らの光になり、道を切り開く手助けをする物語。

 西島秀俊は本当にまっすぐで、太陽の下を歩くのが似合う俳優だと思う。はじめてのヤクザ役らしいが、少し不器用で義理堅く、真面目な男の役を好演している。
(ダブルフェイスでもヤクザに扮しているが、あれは潜入捜査中の刑事役なのでノーカウント)
 
 イマドキの高校生に「ググってもいい?」って言われて、意味が分からずにうろたえるところ等、笑いどころが沢山で面白い。
 西島秀俊と伊藤淳史のわちゃわちゃしたやりとりも、観ていて楽しい。

 そして、最後のエンドロールが最高。こんなエンドロールありなのか!? と笑ってしまった。
 観終わった後に、爽やかで温かい風が心の中を駆け巡る。
 軽い気持ちで観られて、ほんの少し、心が軽くなる映画。


■鍵泥棒のメソッド

公開:2012年
監督:内田けんじ
出演:堺雅人、香川照之、広末涼子

あらすじ:オンボロアパート暮らしの売れない役者・桜井(堺雅人)は、銭湯で出逢った羽振りのよい男・コンドウ(香川照之)が、転倒して気を失ってしまったことから、出来心で、彼と自分の荷物をすり替え、そのままコンドウになりすます。しかし、コンドウは裏がある人物のようで……。

 コメディだけどミステリー要素もあるので、ネタバレ無しで観たほうが絶対に面白い。詳細は書かないが、

 はじめに、
「えっ!? 広末さん、アナタは真顔で一体何をみんなに報告しているの???」

 と、目が点になり、

「あー、香川さん、今回もそっち系の役ですか……」

 と、納得し、

「ちょっ! 堺さん、大丈夫???」

 と、心配して物語に引き込まれる。

 ネタバレせずに伝えるのが難しいから、何を言っているのか分からないと思うけど、とにかく、物語中盤の堺雅人と香川照之のやりとりがめちゃめちゃ面白い。
 半沢直樹と大和田常務の濃いやりとりとは趣が違って、真剣に熱い議論を交わす彼らが素晴らしい。

 伏線が張り巡らされているので、上記の2作よりは観るのに少し集中力が必要かも。
 
 再度書くが、映画レビュー等で、ネタバレを見ずに観たほうが楽しめる。

 7/11から一週間、ABEMAで無料で観られるので、ぜひ。



 ここで紹介した3つの映画は、人生に疲れて迷った時に、心が軽くなる映画である。
 私が紹介した3つの日本映画以外にも、みんなのおすすめ映画を教えて頂けたら嬉しい。


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