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文章を書くのに大切なこと

文章を書くのに一番大切なことは、

伝えたい思い

だ。 

 これが無ければ、文法が正しかろうか、話の構成が論理的であろうが、どんな文章も駄文になる。業務マニュアルの場合は、思いではなく具体的な作業内容になるけれど、それ以外の文章では、伝えたい思いが一番大切だ。


 インターネットには、猫も杓子も同じような文章で、パターン化したページが雨後の竹の子のように山ほどある。どこかの情報商材屋でマニュアルを買ったのではないかと思うほどに。
 この手の文章は、中身が薄っぺらく、商品の魅力を伝える力に欠け、こちらの欲しい情報もたいてい抜けている。その代わりに不要な情報が含まれていることも多い。
 「これが売れたら私はお金持ち♪ 広告収入で小遣い稼ぎ☆」
とはかろうじて感じられる文章ではあるが…。

そして最後にあるのがこの言葉。
「いかがでしたか?」


読み終わった私の気持ちは、
「はぁ? 何を言っているの? 私の時間(寿命)を返せ! 」
である。とても残念な気持ちになる……。


 文章力を上げるには、自分が好きなことを、誰かに伝えるための文章を書くことが、一番の近道だと私は思う。自分の好きを、相手に伝えることは、動機が純粋だから、分かりやすい。自分が好きなものを、誰かが好きになってくれたら嬉しいし、好きを伝えることで、同じものを好きな同志を見つけられるかもしれないと思うと、わくわくする。世界が広がれば、知識が増えて書く内容も厚みを増すはずだし、魅力的な文章になると私は思っている。

 だから私は今、主に自分の好きなことについて、随筆を書いている。もしあなたが、私の好きなことを、ほんの少しでもいいから、好きになってくれたら、嬉しい。


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