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今日も毎日と変わらない一日が過ぎていく
早起きの朝は跳ねる気持ちを持て余して
どうせ転ぶのでしょうと 期待とは真逆の言葉が口をこぼれる
古い教会の廊下の奥を光が跳ね回っている
ほこりがかった空気を反射する陽光
まるで 人の意思など届かない世界の朝もやのように

はらはら
はらはらと 懐かしい祖母の声が舞う

どこからか入り込んだ猫が迷っている
わたしは撫でてやることすらできず
その進む先を目で追っている
ご覧、庭先で子どもたちが待っているよ
わたしは子どもたちにかける言葉を探すけど 見つかりはせず表情を作ることもできないでいる
ほら 猫が日陰から抜けて庭へ駆け出していく・・・

買い物へ行かなくては
今あるものだけでは足りないから
どれほど別の国へ足を運んでも見つからなかったもの
欲しいものはいくつあったのだろう
欠かさず記してきたはずの日記のページは抜け落ちている
明日は何があるのだろう
道行き、家々を行き帰る町の人びととすれ違う、夕日がそれらの影を揺らす
共に交わし合う挨拶が誰しもの心を照らしている
家で待つ子らに伝えてあげられる物語を探して
わたしたちはいつも日常を持ち歩いている

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