青の幾何学模様と銀細工

 もうそれが私っぽさなので気にしない。
 私は年間通じて同じような格好をしている。もちろん気温にあわせての濃淡はあるが、基本的に「エスニックな上着+ジーンズ」だ。夏はジーンズがタイパンツや巻きスカートになるがおおよそここから外れない。
 流行のファッションには特に魅力を感じないしまず似合わない。私のような「やや肩幅広めで骨太」な人間には今時のスリムを前提としたカッティングの服はフィットしないのだ。それにそういう服は機能性も悪い。
 私の休日はバイオリンのレッスンか自転車で買い物かの二択だ。バイオリンは以前の先生でも現在の先生でも、教室である先生の自宅は最寄り駅からそこそこ歩かなければならない。バイオリンはケースに入った状態はかなりの荷物だ。それを背負って坂道を歩いて通うので、レッスンの日の服装が歩きやすいものとなるのは当然だ。更に楽器を弾くために首や肩が自由である必要もある。
 足回り肩回りが自由で、大きな荷物を背負いやすい。これだけ書くと登山の服装のようだが、都市部でバイオリンのレッスンに通う時の服装である。そしてこれと同じ格好で自転車に乗り、キャットフードの大袋を前カゴに積んで走るのだ。
 流行からは彼方の流れとなっているが、好きな服を着た私の休日はすこぶる上機嫌だ。

今日の英語:Comfortable

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?