150日の変動

　去年の今頃は、まだ何も知らない。
　少し振り返ってみる。半年前はどうであったか。あの頃の混乱を考えると街も大分適応してきたように思う。店の営業時間は短くなったが、それでも夕方の商店街は明るい。品切の棚もほぼ無くなった。週貸し店舗で売られている1箱50枚入で3,000円のマスクも見なくなった。当たり前になった布マスク。まだ手探りだが、それでもCOVID-19が存在する空気の中でどう在ればいいか少し学べたのでではないか。
　まめに手を洗っているので、指先がいつも以上に乾燥してる。自分の右耳に折れ目があるのに気づいた。そういえばこの夏は頭痛があまりしていない。
　営業縮小規模縮小。様々な産業が苦境に陥っている。応援したいが、そもそも外食の習慣があまりない。楽しみは自転車での1時間の遠出。活字があれば満足だから、ショーウィンドウで飾られるような服も宝石も買ったことがない。老舗や百貨店を助けるような経済力がそもそも無い。せめて今私の部屋にいる猫と爬虫類にはまっとうな暮らしを維持したい。
　これから冬が来る。来年の今頃はどうなっているか分からない。

今日の英語：Experience