キャンパスソーシャルワーカーの仕事?
こんにちは、相談支援専門員として独立を目指すソーシャルワーカーの「Ao」です。今日は、私が現在勤務している「キャンパスソーシャルワーカー(CSWr)」という仕事についてお話ししようと思います。CSWrの活動や役割を紹介しつつ、そのやりがいと課題についても少し深掘りしてみます。
キャンパスソーシャルワーカーとは?
キャンパスソーシャルワーカー(CSWr)とは、大学などの教育機関において、学生が安心して学び、より充実した学生生活を送れるようにサポートする専門職です。CSWrの特徴は、心理カウンセラーのように心のケアを行うだけでなく、学生の生活全般に関わる幅広い支援を行うことにあります。たとえば、学業、生活面、対人関係、就職、経済的なサポートなど、多岐にわたる課題に対応します。
ただし、CSWrの役割は単に学生の問題を「解決する」ことではありません。むしろ、学生自身が自分の課題に向き合い、どのように乗り越えていけばよいのかを一緒に考え、必要なサポートを調整しながら学生の自己解決能力を育むことを大切にしています。
学生の多様なニーズに応える支援
大学生活では、学業だけでなく、対人関係や就職活動など、学生たちはさまざまなプレッシャーにさらされることが多いです。そのため、CSWrは学生個々の背景やニーズに応じた支援を行います。具体的なサポート例を挙げると、次のようなものがあります。
学業支援
授業やレポートが難しいと感じる学生には、学習計画の作成支援や、教授や指導教員との橋渡しを行います。また、時間管理が苦手な学生には効果的なスケジュール管理のアドバイスを行い、自分で学びを管理できる力を育てます。メンタルヘルスのサポート
大学生活のストレスや将来への不安が重なると、精神的に不安定になることもあります。CSWrは、心の健康に課題を抱える学生に対して、必要に応じて学生相談室や医療機関などの専門機関と連携しながらサポートします。また、学生が大学生活を安心して送れるように、学業や生活面での環境を調整し、支援の調整役として関わることで、ストレスが少なく学びやすい環境づくりをサポートしています。対人関係の支援
新しい環境での対人関係やコミュニケーションに苦手意識を持つ学生も多くいます。こうしたケースでは、グループ活動やソーシャルスキルトレーニングを通じて、他者と自然にコミュニケーションを取れるようになる支援を行います。障害学生への合理的配慮
身体的・精神的な障害を抱える学生には、「合理的配慮」を調整し、学業やキャンパスライフにおいて必要なサポートを提供します。これには、試験時間の延長、授業中の支援者の配置、物理的なバリアの解消など、学生一人ひとりに合わせた個別の配慮が含まれます。
CSWrのやりがいと課題
キャンパスソーシャルワーカーとして働く中で、最も大きなやりがいは、学生たちが「自分らしく成長する瞬間」を見届けることです。支援を通じて、最初は不安や孤立感でいっぱいだった学生が、次第に自分のペースを取り戻し、自信を持って大学生活を送れるようになる姿は、何よりの喜びです。
一方で、学生支援の現場では、いくつかの課題もあります。まず、学生の問題が「複雑化」している点です。たとえば、学業不振の背景に家庭問題や経済的な困難が絡んでいることもあり、単一の解決策では対応できない場合が多々あります。そのため、CSWrは一人で解決しようとするのではなく、学内の教職員や保健センター、外部の医療機関や福祉サービスとも連携し、チームとして支援に取り組むことが求められます。
また、学生支援の枠を超え、大学の「合理的配慮」の基準作りや、教職員への理解促進など、大学全体を巻き込んだ啓発活動も重要な役割です。これにより、障害や個性に関係なく、すべての学生が学びやすい環境を整えていくことができます。
学生支援の「コーディネーター」としての役割
CSWrは、学生と大学との架け橋として、調整役やコーディネーターの役割も担います。支援を行う際には、学生自身の意向を最大限尊重しながら、関係者全員が「納得できる解決策」を模索します。ときには、学外の支援機関や地域資源を活用し、学生の課題解決に向けた「チーム支援体制」を構築することもあります。
今後の展望と目指すもの
今後、私はこのキャンパスソーシャルワーカーとしての経験をさらに積み重ねながら、相談支援専門員として独立し、地域での支援活動を展開したいと考えています。大学という小さな社会での支援経験を、より広い地域コミュニティに応用し、社会全体の中で多様なニーズを持つ方々が自分らしく生きられる社会づくりに貢献していくことが目標です。
引き続き、私の活動や日々の支援に対する思いをこのブログを通してお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
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