見出し画像

陸上コラム① 陸上選手への憧れ


私は陸上・駅伝を観るが大好きです。
というか永遠の憧れです。

(箱根駅伝だけじゃなくて、全日本・出雲駅伝も観ます)

高校生の時に陸上に憧れてからずっと陸上のニュースは食い入るように漁っては見てました。アプリも登録してます。
今もやっぱり大好きで、駅伝コラムなどは毎日見ています。

私が駅伝を好きになったワケ


私は、高校生の時にバド部に所属し校舎の外周を走ってからではないと体育館に入れないという鬼畜なアップがあり、長距離が嫌いだった。

この長距離のせいで部活すら、バドミントンすら嫌いになっていたような。。

一応、団体戦のメンバーには入っているものの、プレイヤーとしても実力がなかった私ですが、特にスタミナがなかなか伸びなかったことがとってもとっても悔しかったのです。
当時の私は、スイスイ走っていく同期に毎日劣等感を感じていました。

長距離=忍耐 と漠然と思っていて、自分には忍耐力が無いんだなとみじめに思っていました。ただただ長距離は辛く感じていました。

でも、その反面、なぜか走っている最中に自分の本心に向き合うことができ、充実した時間を過ごせたような気がしたのです。

負けず嫌いな私は、どうやったら長距離が強くなるのかネットをあさったり、自主練としてランニングをするようになりました。
また毎日YouTubeで、長距離選手のトレーニングや、箱根駅伝の特集番組や過去の大会を見るようになりました。


それこそがきっかけです。

自分が苦手なことを、逃げずに毎日向き合っている選手のストイックさや、駅伝では選手の思いを背負いながらがむしゃらにハチャメチャに無茶苦茶にめちゃめちゃに走っている選手の姿に夢中になっていました。

それまでは”ただ走ってるだけ”としか思えなかった駅伝が、気づけば頭から離れないくらい没頭していました。

実際に自分も長距離をやっている上で、1人のプレイヤーとして強くならなきゃ、走らなきゃ、と責任感を持たしてくれました。

特に陸上界に

単純に強くて憧れとなる存在がいたこと。

そしてより深く駅伝を見ていくにつれて、競技だけでなく人間性としても憧れとなる存在がたくさんいたこと。

これも、私が陸上・駅伝が大好きになったきっかけです。

陸上・駅伝は、私に、”自分の模範や憧れの存在に近づきたいという目標”と、”何事も思い立ったらまずは挑戦しよう”という勇気を持たせてくれました。

これは、今でも私の信念や原動力になっていると思います。

妥協がない大迫傑

画像2

あ~あの日本記録の大迫傑ね。強い大迫傑ね。となるかもしれません。

そうじゃないんです。彼の考え方・ストイックさ、、、なんだろう私にはない物をただただ持っているから惹かれるんです。

私は、彼が佐久長聖高校にいた時、早稲田大学に入学した時から、彼に釘付けになっていました。単純に”強い・怖い・速い”選手なのだが、それ以上に彼の”芯の強さ”に惹かれたのだと思う。

画像5


現在東海大学の監督を務めている両角監督は、大迫の佐久長聖高校時代の監督であった。インタビューでこう言っている。

「彼の走りを初めて見たのは、中学3年の全国大会。大迫は3位に終わったんですが、履いていたシューズを脱ぎ、地面に叩きつけて悔しがっていました。普通、中学生ならば全国3位になったら喜ぶもの。ここまで競技に人生を懸けている子がいるのかと、一目惚れしましたよ。彼は、何でも1番じゃないと気が済まない性分だった。練習場に現れるのも、風呂に入るのも1番最初。寮の下駄箱も、ずっと『1番』とナンバリングされているところを使っていました(笑)。あの向上心と負けん気があるなら、これからまだまだ記録は伸びると期待しています」

彼は妥協という言葉を知らないのだと思う。

画像3
画像4


このインタビューを見て分かると思うが、彼は”我”が強い。他人と協調する駅伝練習が嫌いで、自分が強くなることに固執していた。

画像9

そんな彼は、今では、日本記録保持者2時間5分29秒保持者(※note記載当時)だが、彼はまだ先を世界を見ている。

ただただ陸上エリートの人生ではなく、彼は沢山の挫折や悔しい想いをしている。

挫折を挫折のままで終わらせないこと

特に記憶に新しいのは五輪内定をかけたMGC。

一昨年9月のマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)で五輪が内定する2位以内に入れず3位となった。その時私は絶望した。

画像7

一発勝負の選考会で、皆からマークされていた大迫傑が、余裕が無かった。みんながいろいろなところで仕掛けてきて沢山脚を使い、自分のペースがつかめなかったのだと思う。

画像6


MGCで決められなく、その後も続く残り1枠をかけての争いは、本当に辛かったと思う。

しかし、東京マラソンでは、大迫傑は、自身の持つ日本記録を打ち破り、2時間5分29秒という新記録で、五輪代表を手繰り寄せた。

よくよくゴールシーンをきくと、ざまぁみろと叫んでいるようにも聞こえる。

画像8

感情を爆発させながらゴールをした大迫選手を見て、レースにかけていた彼の想いを感じ、感動した。特に、自ら五輪代表をつかみ取りに行こうという攻めの姿勢に敬服した。

ゴール後のTVインタビューでは「(昨年)9月に3番になってから一人苦しい戦いだった」と話して言葉が詰まり、あふれ出てきた涙を肘で押さえながら10秒ほど中断する場面があった。苦しんできた日々が浮かんできたようだった。

画像6

レースは大迫は22キロ付近、井上は24キロ付近で離されたものの、日本記録を更新するペースで進んだ。

大迫は一度、井上らの集団から離れたものの、徐々に追い上げて32キロすぎに追いつくと、33キロ手前で前に出て日本人トップに立った。諦めない気持ちと絶対に掴みに行く姿勢に大号泣した。

MGCでの反省を活かし、冷静なレース展開、周りの状況に流されない勇気を持てたのは、日ごろの努力・練習の賜物だと思った。

”自分にはない物を持っているからこそ惹かれる”典型例が、大迫傑なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?