小さなカラフル2
第2話 誕生日
説明「これは音楽を通して気持ちを言葉に変える仕事(架空)をアルバイトでしてる男性がパソコンに触りながら様々なことを考える中で、社会福祉士になるという話。小さなハーモニーが起きる物語です」フィクションです。
音楽を聞いてる方も多いと思いますが、音楽を聞きながら、その時の前向きな気持ちを大切に読んでいただけたらと思います。そしてもう一度、音楽のすばらしさと、人と人との関係を考えてもらえれば嬉しいです。
誕生日は当たり前に親が祝ってくれた。おめでとうと絶対に言ってくれた。
当たり前が今日を作り、僕を作ってきた。
だけど傷だらけにもなった。
だから、日々の生活の中で、優しさという布団にくるまることに慣れすぎた。時計の針が当たり前に過ぎていく。
そうして一年後の誕生日に、学校の仲間が誕生日会をしてくれて、ケーキも用意してくれた。
だけど僕は当たり前に時計の針が動いて、学校行きの、驚きという電車の発車時刻となる。
だけど僕は当たり前の時間だけで充分だった。だから布団にくるまっていた。
そうして誕生日会には参加しなかった。
その出来事の前を大きな心の時計の秒針が今でも通り抜けていく。
誰かによって驚きは悲しみにも変わるし、悲しみを驚きに笑顔に変えることだってできることを知った。
陽は今日も昇る
7時には起きておはようを言おう。
夜は19時に食事を食べるときにたくさん話そう。
そうやって小さなことは積み重なり、驚きの、幸せの列車がやってくるから、今度は乗り込もう。
列車の発車ベルが鳴る。
誕生日は当たり前に過ぎても、君がおじいちゃんになる日までに、そのおめでとうは特別なおめでとうになるから。って言うメッセージが聞こえた。
そうして、また誕生日の音楽とともに列車の時刻になる。
これが僕が音楽を通して気持ちを言葉に変換する仕事をする理由だ。
こんなことを考えてみたが、今日もパソコンで各停電車のように時に手の動きが止まりながら、文字を打ち込む。
家に帰ってからは、いつか電車から見える景色のように、パソコンでいろんな色とりどりの景色を見るんだと意気込みパソコンの設定を徹夜でした。
今日も1日をやっと終えれた。
第3話 夜のネオン