九州でパワースポット巡り&キャンプ(世界でいちばん旅するハスラー8)
九州3日目。この日は日南海岸をドライブしながら南下していく。
まずは堀切峠。目の前に広がる大海原に感激!
次にサンメッセ日南へ。ここは世界で唯一イースター島の長老会から特別許可を得た7体のモアイ像「アフ・アキビ」がある。
そして、鵜戸神宮へと向かった。
こちらの神宮は、自然の洞窟の中に本殿が建っている。それがなんとも神秘的だ。ご利益ありそう~!
本殿前には「亀石」があり、「運玉」というのを買って、男性は左手、女性は右手で運玉を投げる。枡形のくぼみに入れば願いが叶うといわれているのだ。もちろんやってみた。
運動神経の悪い私は外してしまったが、私の健康を祈って夫が上手に投げ入れてくれたので良しとしよう。
それから飫肥城下町へ行ったが、正直ここはあまり見るところがなかった。
城好きのため、城や城址があると必ず寄るので、とりあえず飫肥城址は見に行った。
この日の観光はここまでで、鹿児島県に入り、くにの松原キャンプ場へと向かった。途中のスーパーで、おいしそうな鯵やイカのお刺身、そら豆などを購入。
このキャンプ場、すごくいい!
コンビニやスーパー、温泉などが近くて便利な場所にあるのに、キャンプ場は松林の中にあり、ロケーションはバツグン。
そして、徒歩ですぐに海辺へ出られる。夏は最高じゃないだろうか。
オートサイトなので車を乗り入れできるが、区画が広いうえ松林が良い目隠しにもなるので、プライベート感もある。
そのうえ、安い!1サイト:2630円だった。一人当たりではないので、4人家族などファミリーにとったらありがたい料金設定だと思う。
また、ソロキャンパーにぴったりのフリーサイトもあり、そこは1サイト1050円だった。これも良心的だと思う。
上の写真のように、オートサイトにはテーブルと椅子がある。
もちろん自分のテーブルと椅子を持っているので「こんなの必要ないよね」と言っていたのだが、せっかくなので使ってみると、これが思っていたより役に立った。
こういう旅先でのキャンプは忙しいので、テーブルを出すのも省けたし、大きいので調理台にもなった。さらに、翌朝の撤収では、グラウンドシートを干す場所としても使えた。備え付けテーブルセット、あなどれんなぁ。
とても良いキャンプ場だったのでもう少し長居したかったが、翌朝慌ただしく撤収し、キャンプ場を後にした。
いよいよ九州最終日!
夕方5時にはフェリーに乗って大阪へ戻らないといけないのだが、この日はどうしても行きたい場所が2カ所あった。
まずは、溝の口洞穴。
霧島山系の湧き水が侵食し、数千年の長い年月をかけて作られたといわれる洞穴で、天然記念物であり、国指定文化財でもある。
かなり深い山の中にあるが、パワースポットとして注目されているので、次から次へと人がやってきた。
横14.6m、高さ最大6.4mあり全長209.5mまで探検隊の調査により確認されているとのことだが、一般人は奥までは行けない。少し歩いて戻ってくることになる。たとえ行けたとしても、真っ暗で進めないだろう。
貸し出しの懐中電灯が置いてあるのでそれを使うか、スマホのライトなどを使用しないと、大げさでなく一歩も進めないほど暗いのだ。
昔から地域の人たちに大切に守られてきた洞穴とのこと。入口でお参りできたので、しっかり病気平癒を祈ってきた。ここもご利益ありそう~
ここからまた1時間半近く走って、今度は雄川の滝へ。
数年前の大河ドラマ『西郷どん』や映画『キングダム』のロケ地で、近年人気が高まってきたスポットらしい。夫が情報を仕入れてきて「すごくきれいやから、絶対行きたい」と言う。私は何の情報もなしに向かったので、まあ、きれいな滝が見られるんだろうなぁ、くらいにしか思っていなかった。
駐車場に車を停め、そこからは遊歩道(片道1200m)を歩いて滝つぼへ向かう。
歩き始めると、もうそれだけで私は幸せな気分になっていた。
なぜって、とにかく美しいのだ。
雄大で、力強く。
時には繊細で、やさしく。
山も木々も川の流れも岩も空も、みんな私の味方だった。
そして、いよいよ滝つぼに到着。思わず、ああっと声を上げた。
落差46m、幅60mの滝とのことだが、思っていた以上にそれは高さも幅もあるように感じた。迫力もすごいが、私の目を奪ったのは滝つぼの水の色だ!
いつまでも眺めていたいような滝だった。来てよかったと心から思った。
遊歩道の往復もまったく苦ではなく、歩けば歩くほどパワーがみなぎってくようだった。
駐車場の前にカフェがあるので、そこで遅めのお昼ご飯。
地元のカフェが出張して出している店なんだろうか。何気に食べたチーズホットドックがびっくりするほどおいしかった。
まだ雄川の滝の感動に浸ったままハスラーに乗り込み、フェリーに乗るために志布志港へ向かった。
どうでもいい話だが、志布志港のフェリーターミナルの住所は「鹿児島県志布志市志布志町志布志3292」である。「しぶしししぶしちょうしぶし」って!書く時こんがらがりそう……。
これで九州の旅は終わりなのだが、もうちょっとだけ。
実は帰りのフェリーの部屋が、なんとなんと「スイート」だったのだ!
4月29日は私たちの15回目の結婚記念日。旅行中で特にお祝いもできないし、私の体調も気遣って、夫がスイートを予約してくれていたのだ!
部屋にはトイレ、お風呂、洗面台、ソファ、テレビ、ティーセット、アメニティもあり、普通のホテルの部屋と変わらない。
「これやったら、旅で疲れててもしんどくないやろ?」と夫。
ええ、ええ!
しんどくないですとも!
いつもフェリーの旅は一番安いツーリスト(相部屋二段ベッド)なので、テンション爆上がりの私。
ご飯を食べた後、ゆっくりお風呂に入って疲れをとり、その後はソファで旅の思い出話でもしながらビールでも飲もうと言って、「わーい、わーい」と跳びはねていた。
それが、だ。
私は瀬戸内海しかフェリーで旅をしたことがないので、太平洋の波の大きさを知らなかったのだ。
出港後すぐにレストランへ行ったのだが、とにかく揺れる。気分が悪くなった私は少し食べただけで「先に帰るね」と夫を置いて部屋に戻った。
そこからは地獄だ。
ベッドに入ったが、ものすごい揺れで気分が悪い。
しばらくすると夫が戻ってきたが、夫も「俺もあかん」と言い出して、ベッドに横たわった。
ギシギシと揺れる音を聞きながら、「うーん、うーん」と二人で唸り、ぐったりしているだけで時間が過ぎていった。
帰りのフェリーは15時間!!
快適なスイートの旅のはずが、ただベッドに横たわり、寝ているだけの二人なのであった……。
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