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10年後、どうなっていたいですか?

日本酒関連のお仕事(ライターや講師など)をされているお友達から、
「市民参加型インターネットラジオで30分番組を持っているんですが、ゲストとして出演してくれませんか?」
というオファーがあった。

あまり表に出ることや話すことが得意でないので、最初は辞退しようとしたが、結果的には出演させていただいた。先週、その収録だった。

今は何でも個人で発信できる時代。
文章はもちろん、写真も絵も動画もアートも、そしておしゃべりも。何なら新しいビジネスだって自ら発信して資金を集めてしまうのだから、すごい時代だなぁと改めて思う。

収録は、うまく話せたかは別として、初めての経験でとても楽しかった。
オンエアは3月下旬予定。それについてはまた別の機会に詳しく紹介させてもらおうと思う。

今回、出演させていただいてよかったなぁと思ったのは、「自分のことを見つめる良い機会になったこと」だ。
収録前、大まかな台本作りのために、インタビューシートが送られてきたのでそれに回答していった。
たとえば、「ライターとして大切にしていることは何ですか?」とか。
「ライター人生でのターニングポイントは?」とか。

私は取材で初対面の人に根掘り葉掘り聞くような仕事をしているが、逆に自分が聞かれてみると、インタビューされる側って、普段は考えないことをちゃんと言葉にして考えないといけないんだなとよくわかった。
実はこれって大切な良い機会なんじゃないだろうか。

また、自分でも意外な答えが出た質問もあった。
「今後の夢や目標は?10年後、どうなっていたいですか?」

毎日目の前の仕事をこなし、生きることに必死で、最近は「夢」や「目標」など考えたことがなかった。

なんだろう、私の夢。

昔は、「本を出版すること」だった。でも、時代は変わり、それこそkindle出版などで、やろうと思えば誰でも本を出せる。そう考えると、もうこれは「夢」というものとは少し違うなと思った。

目標はどうだろう。
これもぼやっとしている。もともと正月に一年の目標すら立てられないような人間だ。(以前は立てていたが、まったく達成しないので、もう立てることすらやめてしまった……)

うんうんうなって考えている時、「10年後どうなっていたいですか?」というサブの質問が目に入った。これなら具体性があるので思いつきそうだ。

10年後の自分……。
どうなっていたいだろう?
どうなっていたら、幸せなんだろう?

そう考えてみたら、答えはひとつだった。すぐに出た。
「書いていたい」

それしか思い浮かばず、自分でも笑ってしまった。
10年後も、20年後も、30年後も、死ぬ前日まで、私は何かを書いていたい。
それは仕事であっても、このnoteみたいにプライベートであっても、どちらでもいいのだ。日記でも誰かへの手紙でもいい。
とにかく何かを書いていたいと思った。それができている自分が一番幸せだと思ったのだ。

インタビューシートにそんなことをつらつらと書いて、本番の収録でもそんな意味のことをしゃべった。
もう少し、「ライターとしてこうなっていたい」「こんなものを題材に書きたい」みたいな、ちゃんとした目標を語れればよかったのだけど、まあこれも私らしくていいかなと思う。

何よりも、こんなことを考える機会などないから、真剣に考えることができて、言葉にできてよかった。

そうか、私、やっぱりずっと書いていたいんだな。


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