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あの夏は確実に5人のものだった

                                                   二十五二十一民の末路


何となくメモにあった文章をnoteに投稿してみます。
日付: 2022/04/09

今日は二十五二十一のない初めての土曜日。つまりもう放送終了してから1週間が経とうとしている。
今となってはもちろん感動シーンも泣けるけど、幸せなシーンがより泣けてくるようになってきた。最終話が終わってから毎日二十五二十一の写真や動画を振り返る日々が続き、色々な人の感想レポを読んで共感したり、私と同じように余韻に浸り、引きずっている人がたくさんいるのをみて二十五二十一というドラマは色々な人を惹き付けたんだなと改めてこの作品の良さをすごく感じた。


結末に関して色々な意見が飛んではいたけれど、これが二十五二十一らしい終わり方だったのかなと個人的には思っている。
正直、回収されてない伏線は山ほどあるしこれまで沢山の考察を読んでハッピーエンドを願い続けたのは最初から最後まで変わらなかった。ナムジュヒョクとキムテリの2人の演技、ケミの相性が良すぎたせいで視聴者の考察がより深まり、どうにかしてペクドをくっつけようと必死だった。初めからミンチェはキム、イジンはペクと示されていたのにも関わらず。
そして、主演2人だけではなく他の3人の演技力も見事だったし、細部にまでこだわって作り込まれた演出とか色々な点が合わさったからこそこんなにも視聴者を惹きつけ余計な考察までさせたのだと思う。(勿論良い意味)

ここまで視聴者を考察させ頭を抱えながらも必死にペクドがくっついてミンチェが生まれるという世界線を探し出した真の結末はサッドエンド......(一般的にいえば?)

主演2人は別れ、サブカップルが結婚する結末。
今思い返せば、2組とも凄く愛し合っていたのは同じなのに、悲しみ、喜び、全ての感情を共有していたのがジウンとユリム。ペクドは負の感情を共有できてなかった気がする。応援すらも届かなくなった2人を見るのが辛かったな。

あの日記がイジンに届いた後、それがヒドにもちゃんと渡れば何か変わったのかなとか少しでもハッピーエンドの希望はあったはずと思いたい気持ちも少しはあるけど、時間を取り戻すことはできない、一瞬一瞬を生きているからこそ、こういう結果なのかなと思う。


2人が導き出した答えが"別れ"
でも遠く離れていてもお互いを応援し続けることには変わりない。この決断はその時の2人にとっていちばん良い選択をしたのだろうと思う。ある意味私はこの結末が2人にとって良い結末、すなわちハッピーとは言えないかもしれないが、グッドエンド?と言い直したい。


それぞれの道を歩み出した2人が大人になってヒドは別の男性とミンチェを授かった。

イジンはというとラストシーンでのことである。
結論から言うとイジンは未だに未婚だった。
指輪をしてない手が映し出され、その手でイジンはバロという検索サイトのログインをしていた。パスワードがわからなかった時のための秘密の質問が表示された。


"初恋の相手は?"


イジンはこれまでヒドがカセットテープを流したことで元カノがいることが発覚、プリクラも見つかっている。ヒドとの恋が誕生する前から恋愛をし、恋多き男とされてきたイジンが設定した初恋の相手は


“나 희도”


...................ほかの元カノは恋ではなかったのか.....?

イジンは交際600日の記念日を覚えていたり、仕事終わりに家に駆けつけたり、旅行を提案したり.......彼女のヒドが本当に大好きで愛していたイジン。
韓国で初恋とは日本の認識とは違って初めてまともに異性と恋愛したことをいうそう。滝涙


イジンにとってのヒドとは。
付き合う前から、ヒドが夜道怖いのを知っててヒドが安全に帰宅するまでパトカーに見守らせたり、ヒドが思わずイジンがインジョルミだと勘違いし半分イジンへの本心で告白したが恥ずかしくなってどうしたらいいか分からなくてイジンを避けていた時にイジンが歩み寄りふたりの関係について話したあのシーン、
ヒドがガラスも割ってしまった時にサンダルを履いて抱っこして踏まないように移動させたシーン、
他にも数え切れない程の色んな場面でイジンにとってのヒドへの愛を私たち視聴者にも感じさせてくれた。


しかしこんなにも愛していたペクイジンは別れの瞬間までもなぜヒドに"愛した"と言えなかったのか......
(日記にも書かれていない)
その理由はイジンはまだヒドを愛しているから"愛した"と自分の心を過去形にすることができないからだと考察されている。

イジンがヒドの結婚を祝うシーンでイジンは今も昔と変わらず応援していると伝えた。
イジンはきっとヒドを現在進行形で愛し続け38歳を迎えたのだろう。

______


ペクド.....生まれ変わってまた2人が出会ったらその時は二人の愛が結ばれて欲しい......。

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私は放送が終了して落ち着いてからふと気づいたことがある。
それはもう誰もが感じているかもしれないがサッドエンドという結末だったからこそ、
悲しいシーン、楽しいシーン、面白いシーン、辛いシーン全てを振り返る度にそのシーンがエモく感じるということだ。
もしこれがハッピーエンドであったとしたら、こんなにも引きずることはないだろう。
作品が終わってからもこうして余韻に浸り続けシーンを振り返る度に今も尚涙ぐんでしまうのはきっとそのせいだ。


また、放送終了から何日も経っているのに今でも考察がたくさんSNS上で流れてくるのは、きっと私と同様に引きずっている人が多いからだろう。
その中でリアルタイムで見ている時ではわからなかった演出の意味を今知ることも多く今でもたくさん感銘を受ける。
これは放送終了してからも視聴者を楽しませる二十五二十一の魅力であり脚本の意図にも繋がっていると思う。
私はそういう点においてもこの作品を愛さずにはいられない。


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二十五二十一はOSTもとても良くて毎日欠かさずずっと聞いている。
Starlightを聞けば序盤のシーン、Your Existenceはヒドとイジンが公衆電話の声で繋がっていたシーン、Withは修学旅行、Stardust love songはユリムのダイビング、Your Worldは最終話の桜のシーン、それぞれの曲でそれぞれのシーンを思い出す。
まだ放送が序盤の頃はStarlightばかりを聞いていたけれど、修学旅行回からはWithを聞くたびに涙腺やられた。まさか5人の歌が聞けるなんて思ってもなかったし、MVも良くて何度見た事か....。
全話終了して今、1番泣けるのはYour World。桜のシーンが忘れられない。あのシーンでなぜ満開の桜を使ったのか。最近亡くなられた宝田明さんの言葉、「桜は下を向いて咲くんです。私たちが上を向くために。」このシーンでヒドとイジンはそれぞれの道を進む為の別れをした。この言葉はそのシーンとリンクすると思った。

私はこのシーンをみてから桜にとても涙腺をやられる。この前外を歩いている時にたまたま私のプレイリストの中で流れた曲がYour Worldだった。その時視線の先に見えてきたのは桜だった。視覚と聴覚が私を泣かせてきた。でもその時思った。「桜はだんだん散ってもうすぐ緑の葉でいっぱいになるだろう。」完全に安心しきったが、その後すぐに二十五二十一は春夏秋冬全ての季節を描いていることを思い出した。この瞬間、この1年は二十五二十一をずっと引きずることを季節に約束された。


私は二十五二十一ロス末期なのでドラマの世界とは違うとわかっているのに現実とドラマを混合させてしまい、ヒド、ペキジン、ユリム、ジウン、スンワン元気にしてるかなとか、それぞれの俳優さん達のSNSが更新される度に「あぁ...みんなそれぞれの道を進んでいるんだね…泣」と訳のわからぬことを思う日々が繰り返されている。

完全に脳内でドラマが現実と化してる。



長々と二十五二十一を語ってしまったけど、とりあえず言いたいのは二十五二十一は本当に良いドラマだったということ。
本当にこのドラマは色々な人にオススメしたい。


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