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萩野・リチャード・守という男

前にやっていたバンドで、宣伝する為にフライヤーを作ったんです。
フライヤーっていうのは簡単に言えばチラシみたいなもので、
そのチラシに自分たちのバンドの特徴だったり、撮影した
アーティスト写真を載せたり、ホームページのURLや、SNSの
アカウントを載せたりと、所謂紙媒体の宣伝なんだけど。

色んな事を工夫するんですよ。
やっぱりフライヤー1つにしても、目を引くものじゃないといけないから
他のバンドも結構力を入れて作るんですね。
昨今は紙媒体の宣伝って殆ど見ないので、しているバンドはほぼ居ないんですけど、今から8年くらい前のバンド界隈では、割とポピュラーな宣伝方法
でした。
当時はフライヤーだけ見ても楽しめるような面白いものが結構ありましたね。

有名なバンドや、業界人と繋がってるアマチュアのバンドって
たまーに居るんですけど、そういうバンドはコメントをその方々から
頂戴して、フライヤーに載せるみたいなことをしてたりもしてましたね。
そうすると箔がつくんですよ。
「あ、このバンドはあの有名なバンドのメンバーがおすすめしてる!」
みたいに。

僕たちもそういう宣伝したかったんだけど、残念ながら有名人となんて
知り合いじゃない。
どうしようかー。
となっていると、誰かがぼそっと言ったんです。

「架空の有名人を作って俺等でコメント考えて載せる?笑」

そこで考えた有名人の名前が
萩野・リチャード・守
読みは
はぎの・リチャード・まもる

「激しさの中にある哀愁のメロディー。このバンドにしか出せない
世界観が確かに存在する。期待の激情ロックバンド…」
by 萩野・リチャード・守

みたいな。笑

まあ、さすがに皆冷静になって実際にはやらなかったんだけど。笑

こんなくだらない事ばかりやってたんですよね。
最高に面白かった。笑

でも、たまにコンビニとかで見ません?
よくわからない人プロデュースのデザートとか、カップ麺とか。
いや、その方たちは本当に有名なんだろうけど、
わからなくてもそこまで言われたら買ってみるかってなったりしません?

そういう宣伝効果もアリだよなー。
例えばそこらへんに居る中年のおじさまに
コック帽と調理服着せて腕組ませて写真撮って、
「中華の鉄人、陳 宝プロデュース 激うまマーボー豆腐!」
とかやったら買う人は買いません?

いやー、最後まで見てくれたひとには本当に申し訳ないくらいの
くだらない記事だ。笑


陳 宝


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