見出し画像

Google UX Design Professional Certificateを修了した (2)

目次
Google UX Design Professional Certificateを修了した (1)
Google UX Design Professional Certificateを修了した (2)
Google UX Design Professional Certificateを修了した (3)

20年の知識の経験の整理のために始めた履修。(2022年2月)
通常業務の後、週1日2日くらい夜に時間を作って映像を見、テキストを読み、選択問題に答え、勧めていく。
始め2週間くらいは「なるほど、こんな感じか」というシステム(courseraというよりはGoogleのコンテンツの構成)への興味もあって続けたが2週間を過ぎたあたりで(案の定)少し飽きてきたのもありペースダウン。
年度末モードで業務が忙しかった、というのは言い訳。

その後、再開のきっかけを作れずに放置状態。
Cousera Plusの課金だけ月一で落とされていく。
毎月5000円弱だけ上納していてもしょうがない、ということで4月にCertificateをとるまでやめない、と決意して再開。
しばらく生きてくると、ベストかどうかは分からないものの自分に合った学習法というのが見当付いてくる。それに甘んじていてもしょうがないので、Googleの教育メソッドを信じて、とにかく最後までやりきってみようと思った。

講師は全員GoogleのUXスタッフ。
講義・教材は英語。
ビデオは英語でしゃべりのを聞き、テキストは英語で読む。
寄附方式で他言語の字幕も一部あるが、日本語は最初の1つ2つくらいで無きに等しい。
英語アレルギーの人以外は、ビデオには英語字幕がつくのと再生速度を調整できるでリスニングが苦手でも英語を読めれば内容は取れる。
私は1.25倍速でビデオを再生した。

受講画面

前半4コースは1ヶ月(=1コース)4週間構成。
毎週、2時間から3時間程度の学習教材を消化していく。
動画を見て、振り返りのテキストを読んで、定着小テストをして、ディスカッションルームに発言(これはほとんどオプショナル)して、を繰り返す。
ほぼ毎週、最後に審査があり、パス(正答率80%以上)をしないと履修記録が付かない。
この80%というボーダーはWeekの途中に細々織り込まれる小テストでも同様で、問題が4問しか無いのに80%ボーダーってどういうことじゃ、というバグもよく起きる。

前半のコースの審査は選択問題が12問程度出てほとんどがそれほど難しくないので英語が最低限できれば簡単。
3回連続で不合格(fail)すると24時間待たないと再受験できない。
当てずっぽう総当たり回答を防ぐ理由からだろうか。
再試験をすると同じ問題でも選択肢の順番が変わっていたりそもそも選択肢文言が変わっていたりするので"ああ、さっき間違えたヤツね"とよく読まずに答えるとまた間違えるので気が抜けない。

テスト以外の審査としては、制作物を提出してピアレビューする、というパターンも。後半のコースはほとんどこのパターン。
ワイヤフレームやlo-fiプロトタイプ、hi-fiプロトタイプなど。

同じ課題を提出した中からランダムに2人に見てもらって採点される。自分も、ランダムに割り当てられたメンバーの提出物を2名分(以上)見て採点する。
このピアレビューがくせ者である。
採点基準は箇条書きでかなり具体的に示されており、それぞれにポイント付けをしていくのでそれをベースに作ればパスするだろうものは作れる。

Case studyレポート提出の採点基準の1例

しかし、レビュアーガチャがある。
polished(華美)にしなくてよいはずのlo-fiプロトタイプで採点のツボは押さえてあるはずなのだが"Need more effort"と書かれて落とされることもある。
運営側もおそらくこれは理解していて、不合格になってもそのまま修正無しで再提出することが許容されている。逆に、「あなた全然見てないでしょ」っていうノリで全部OKにする(してくれる)レビュアーもいる。わざと採点基準の1つに穴を開けた提出物でもOKが付いてくることも。ピアレビューをちゃんとやらせる動機付けって難しい。実案件でも。
ときどき、「あ、やってしまった」という不合格もあり、その場合は修正して再提出。

コースを修了すると講師に褒めてもらって次のコースへ。
後半は毎週末、特にコースの最終週の課題がなかなか大変。
講義はさらっと、課題は重い、というのはアメリカの大学の授業こんな感じだったな、というのを思い出す。
7ヶ月のゴールが「UXデザイナとしてのポートフォリオを作る」というところでそれに向けて課題を積み上げていく。
ケーススタディの提出では実際に自分のプロトタイプデザインを使ってユーザビリティテストをして分析しないといけない。
とはいえ周りに協力してくれる人はいないのでクラウドソーシングで激安で被験者を依頼して30分くらいのテストに3人参加してもらった。
お支払いして参加してもらっているとは言えあまりいい加減なものは出せないのである程度テストしたプロトタイプを用意しなくてはならない。
テストして分析してレポーツを作るところまでやると、1日以上仕事になる。
実はこれが3回もある。
…というところで、次回へ続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?