2年前の下書き

春。

私は人並みに人見知りで、コミュニケーション(会話や表情、リアクション)について不能なのでこの季節があまり好きではない。

今年の春、私は神奈川県にある写真の専門学校に入学した。まだ入学式とガイダンスの二日間計3時間程しか同学年の人と過ごしていないが、やはりダメだった。拒絶されていると感じた。ここでダメと一時的にも判断を下してしまう所に私の不能さが顕れている気がする。

コミュニケーション不能は中学時代からの私の長年のコンプレックスであった。これを解消するために、「人見知り」「コミュ障」を自称している芸能人のインタビュー記事やエッセイなどを読んで改善しようと、若くは受け入れようとした。しかし、その記事やエッセイを読んだ中で心に刺さった言葉や価値観を自分の生活に取り入れようとしても、その芸能人と自分は育った環境や周囲の人々、顔、声何もかもが違うじゃないか(ゆえにあなたの価値観は私の人生には適用外じゃないか)と屁理屈をこねて他者との会話を避けてきた。

どうすればいいのか。

「他者との会話を避けてきた」と述べつつ「どうすれば」とは甘ったれさに自分でも呆れるが、本音は私は人が好きなのだ。人が好きで理解したいし理解して欲しい。お互いの思想や価値観をぶつけ合って世界を拡げていきたい。同じ時間を過ごして日常の尊さを感じたい。休憩時間に一緒に自販機に行くだけでもいい、河川敷を歩くだけでいい、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?