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ep. 4-8 : 今一度「こだわり」について考える

暑い。

とにかく暑い夏が始まってしまいました。

もう既に溶けそうな青木です。

#夏は苦手

さて、今回はWTC Inc.の活動報告と、少しばかりの青木的エッセイを添えてお届けしようと思います。改めて「服」って面白いなって思って頂けると嬉しいな〜なんて、それではいってみましょう!!

WTC Inc. Californian Summer

WTc Inc. 今季の企画がリリースされてはや1ヶ月が経とうとしています。

今の現状で言うと約30名ほどの方に今年も入社して頂いてます、WTC Inc.のサポート本当にいつもありがとうございます。一番刺さってるな〜と思うのは、WTC Inc. Geeks Teeですね。やはり整頓されたレタリングの洗練されたデザイン性はカッコいいですもんね、分かります。(笑)

 WTC Inc.の特徴として、一度noteで僕達がやりたいことや表現したいことを「面白い!」って思ってくれたスタッフの皆さんは毎シーズン参加が多い傾向にあります。オーダーの名前を見ていつもニヤニヤさせて頂いてます、ありがとうございます。(笑)


やはりどうしてもシンプルな服になりがちな夏なので、自然とTシャツのデザインや色目で服を選ぶ人も多いということもあって毎年数多くの方に入社して頂いてます。WTC Inc.として迎える夏は3回目。
過去にはこんなプロダクトをリリースしていました。


我ながらどれも可愛いです(笑)

WTC Inc.のユニフォームには毎回そのシーズンごとのコンセプトがあって(それは僕がアパレルを通じてみんなに伝えたいメッセージ)、そのメッセージや命題の再現性としての制作活動になります。

ただ、どのシーズンに対しても「服の価値の再構築」というビッグタイトルを外すことはなく、僕みたいな素人が作っている(大手のブランドや職人さんには圧倒的にクオリティで勝てない)お洋服でも、その服に込められたデザインやメッセージやこのnoteでの話を踏まえて頂くと、そんなブランドが出している完全完璧なアパレルと肩を並べる、いや、それよりも遥かに価値のある!?服にバケることもあると思います。

そう言う意味ではある程度の楽しみ方の土台はこちらで用意するので、後の「余白部分の楽しさ」は自分達で見つけてみてね!状態で、これは中々面白い現象が起きているな〜と思って傍観しています。

そしてこの「余白」についてはもう少し深掘りすることができるかもしれません。

「失敗」と「余白」

みなさんはお買い物をするときに、何を考えながら選びますかね??

僕だったら、
「今年はどういうテンションのノリで行こうかな」
「あ、そういえばずっと欲しかったあのヴィンテージを今年はゲットしようかな」
「カラーリングは緑、青、黄色で、」
「確かにこういう形の服、ありそうでなかったかも!」
みたいな感じでしょうか?

これは全人類に言えることですが、人間という生き物は発達しすぎた故に、「失敗」に強い抵抗感をいつしか覚えるようになりました。虫は光る炎の中にいとも簡単にはいっていくのに。

最近僕がお店に立っている大阪の古着屋「KEY」でお客さまを見ていると、お買い物も一緒で、欲しい服よりも似合う服を選ぶ人が多いような気がします。似合うというのは、サイズ感、カラーリング、服のクオリティー、全てを総合的に見て、よしこれは自分に合っている!だから買おう!みたいな感覚です。

え、でもそれって普通の買い物だよね?何がいけないの?と思う人も多いでしょう。

そうなんです、全くそれ自体は悪いことではなくて、むしろ今から話すことは昔話であり、プラスアルファの話だと思ってください。

買い物に余白を!

僕が古着を着出したのは高校生のときですが、当時はもっと色んな古着愛好者の姿があって、僕なんかも自分は着れないぐらいデカいサイズなのにタグが可愛い!からと言ってその服を買い、別に着るわけでもなく、その服を部屋で眺めてニヤニヤするという変態な時期がありました。(笑)

あれからまぁ7,8年が経ち、時代も色々な変化をしてきました。第4次?古着ブームが起こり、コロナ禍で海外仕入れが難しくなり、アパレルメーカーが挙ってリプロダクションをリリースする時代です。

間違っていない認識は、古着がどんどんと減ってきている→ブランドがリプロをする、という流れが今後もますます加速するということです。

となると、服屋さんに求められることはより自分のサイズに合った、より自分の好みに近しい正解の服を提供する、ということです。

果たしてそれって確実にアパレルの進化と言えるのでしょうか?

服飾という文化は、「文化」なので多様性があります。音楽や映画と同じで色んなジャンルが合って色んな価値観があるので、全く違うジャンルの正解を理解することが非常に大事だと思います。それが「余白」であり、「解のない文化」である根底になっている考え方だと言うことを僕達は少し忘れすぎているかもしれません。

余白を理解し、失敗を愛する(≒失敗する自分をポジティブに捉える)ことで新たな世界に入り込むことができそうな気がします。ポケモンでジムリーダーを倒すと次のマップが開放されるみたいに。

なので、自分の正解を確実に満たすお買い物も良いですけど、たまにはチャレンジングなお買い物を試してみる余白があれば、もしかしたらもう少しだけ服って面白いのかもしれませんね。


とまぁこんな感じでツラツラとしてみました。どうでしょうか。(笑)


夏も佳境なので今のうちにしっかり半袖楽しんでおきましょう!!

WTC Inc. もまだまだ次の展開が控えてますのでお見逃しなく。


so close to you,
WTC Inc.

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