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アート×まちづくり 自然と集まる人たち

みなさん、こんにちは。

徳島県神山町というところをご存じでしょうか。

人口4600人程度の小さな町なのですが、その小さな町で、少し前になりますが、2011年度、神山町からの転出者139人に対して転入者が150人となり、それまで減少を続けてきた社会動態人口が町の制定から初めて増加に転じたという、奇跡のような町です。

もちろん、なにもせずに、転入者が増えることは、ありません。ここでは、簡単に、神山町で行われ取組を紹介します。


1997年 神山町に国際文化村を作る『とくしま国際文化村プロジェクト』
1999年 『神山アーティスト・イン・レジデンス事業』がスタート
    (アートを軸にしたまちづくり)
2010年 東京のITベンチャー企業がサテライトオフィスを開設
    (神山町のユニークな取り組みに着目)
2016年 働く場所を選ばないIT・デザイン・映像関連の企業を中心として
    16社のオフィスがあり、合計30名の新たな雇用を生み出している

※詳しくは、こちらのnoteにわかりやすくまとめられています↓


神山町がすごいのは、こういう県が始めた国際事業を、しっかり自分たちで、まちづくりの事業として育てることで、移住者の獲得にまで繋げているということでしょう。

また、東京のIT企業が進出してくるとなっても、キチンの受け入れることで、次々と、移転してくる企業が生まれてくるという状況をつくりだしているということだと思います。

僕が暮らしているところを含め、田舎というのは、兎角、閉鎖的になりがちです。それは、新しい人たちを拒絶しているということではなく、そういう機会が少ないために、打ち解けるまでに、時間を要してしまうということだと、僕は思っています。

神山町は、四国お遍路の12番札所となっており、元々、よそ者が、町内を歩いているという、歴史があったため、よそから人が入ってくることや、よその文化に触れることについて、寛大であったのだと思います。

(我がまちでも、2017年から『国際公募彫刻展』をおこなっています)

人口という数字だけを追いかければ、これで町を維持できるのか、という問題はあるかと思いますし、人口減少に歯止めがかかっているわけではないのですが、無理な観光業や、無理な移住者誘致などではなく、神山町での暮らしに憧れた人たちが、自然と集まっていく、そして、集まった人たちを町の人たちが受け入れ、新たな文化が生まれていっている状況は、とても素敵なまちづくりだと思います。

神山町のまちづくりに学べるところは、たくさんあると思い、noteに書いてみました。

それでは、また。


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