スケールとアルペジオ(ピアノ練習日記)
3月も半ばを過ぎました。早いですね!
ついつい、1年前と比べてしまいます。あの頃は、思いがけずたくさん自由時間ができて・・・そこから、ピアノを弾く時間が増えていったんでした。
(今は状況が全然違って、仕事で毎日、頭をひねって何かを考えている感じで・・・最近は、30分弾ければいいほう!)
ツェルニーの40番という練習曲集を夏頃からずっとさらっていて、いま7割くらいまできました。ツェルニーの曲は好き嫌いが分かれるみたいですけど、私は好きです。まず曲の雰囲気が上品で、整っているところが良い!そして弾ける曲が増えるにつれ、手の動きがなめらかになります。あんなに苦手だったアルペジオも、まったく嫌じゃなくなりました。むしろ好き。
↓アルペジオ(分散和音)の例
スケール(音階)とアルペジオ(分散和音)の練習は大切だ、ってよく聞きます。その理由はいろいろあるみたいですけど、最近ようやく自分なりの答えが出ました。
この2つの音型は、ピアノの「楽器としての魅力」が、存分に発揮される音型である。ということです。
だって声でスケールやアルペジオを歌おうとしたら、コントロールするの、すごく大変だもの。でもピアノなら5本の指を使って、さらっと弾けてしまいます。なめらかにも軽やかにも輝くようにも弾けるし、慣れれば速く弾くこともできます。
なのでこの頃は、十分に練られた素敵なメロディー・・・とかじゃなくて、単純に音が上がっていくだけとか、下がっていくだけとかの、シンプルな動きを弾くだけでもすごく楽しいです。長い時間をかけて整えられた、音階そのものがもっている美しさを味わうことができるから・・・!
それで今月力をいれているのが、バッハ:パルティータ2番のロンドと、カプリッチョです。この2曲、ものすごーくざっくり言うと「音があちこち跳ぶ」「つながった音が上がったり下がったりする」の、2つの動きだけでほぼ全てが構成されているんです。それだけなのに、ものすごく面白いです。いつまで弾いていても、本当に飽きません。動画ができたら、ぜひ聴いてくださいね。