湘南エリアのビジネスアイディアが集まる一大コミュニティ|チガラボ
先日取材したコワーキングスペースのオーナーから強い推薦とともにご紹介いただいたのが、茅ヶ崎にあるコワーキングスペース「チガラボ」。
同日の夜、辻堂と茅ヶ崎でコミュニティを運営する友人とごはんを食べていると、またもチガラボの話。
しかも、彼のプロジェクトと深くつながってるというではありませんか。
・・・これは行くしかない!
チガラボとは
湘南・茅ヶ崎の、人のつながりから新しい”たくらみ”が生まれるコミュニティ。 定期的なイベント・ワークショップでの学びと交流から、何かやりたい人、すでに実践している人、応援したい人が、つながり一歩踏み出すことを応援します。
(「チガラボとは?」:チガラボ ウェブサイトより引用)
チガラボは月額のコミュニティメンバー制(ドロップイン可)。
メンバーは約80名で年齢層は16~77才と幅広く、うち約半数が経営者です。
イベント利用もできる仕切りのない1フロアには、メインのコワーキングエリアをぐるりと囲むようにユニークなコーナーが点在しています。
My本棚
コミュニティメンバーが、ひとり1マスで自己紹介するコーナー。
好きな本や進行中のプロジェクトなど、何をどう展示するかは自由。
話せるシェア本屋 とまり木
メンバーおすすめの本を実際に購入できるコーナー。
キッチン&カフェ&BAR
カウンターで一杯やれちゃうコーナー。
残念ながら(このご時世)一時的にクローズしていますが、イベント時は地域の食材も集まるそうですよ。
ビギナー向けイベント「はじめてのチガラボ」に潜入
チガラボをはじめて利用する人向けのイベントがあるということで、いち参加者としてジョインしてきました!
参加者は、わたしを含めて5名+オンライン。
やりたいことを明確に持って参加した人もいれば、やりたいことが見つからないから来てみた、という人も。参加動機は実にさまざまです。
イベントのナビゲーターは、チガラボ代表の清水謙さん。
清水さんについては、あらゆるメディアに掲載されているので詳細は割愛しますが、ザっとご紹介すると・・・(ザっとでもスゴイ)
・商社で宝飾品のバイヤーや企画に従事
・ITコンサル会社に転職
・リクルートマネジメントソリューションズで人材育成・組織開発コンサルティングに従事
・2014年 ヒトコトデザイン株式会社 設立(独立)
・NPO法人湘南スタイル 参画
(湘南ワンハンドレッドプロジェクト プロジェクトリーダー)
・2017年 コワーキングスペース「チガラボ」 設立
・2019年 一般社団法人Workation Network 設立
茅ヶ崎におけるチガラボの存在意義
まずは、拠点である茅ヶ崎の紹介からスタート。
湘南の海とライフスタイルに憧れて移住してくる人も多い茅ヶ崎ですが、推計値を上回るペースで人口が増加しているとのこと。
その事実が示しているように、いまは仕事や暮らしを大都市ではなく、地域に求めるようになった、と清水さん。
地域での豊かな暮らしに必要な要素としてコミュニティを挙げ、チガラボは “ラボ型サードプレイス” をコンセプトに、地域のハブになることを目指していると語っていました。
一年間でイベントは250回以上
イベントが多いコワーキングスペース、という印象ですが、ある年には一年間で計263回(半数がメンバーコラボ企画)もイベントを開催したそう。
単純計算で毎日~1日ごとに何かしらやっていることになります。。。
多彩なイベントが並ぶ中、わたしが気になったのは寄席。
チガラボ主催で神社や銭湯で寄席を開いているとのことですが、2020年からはオンラインとのハイブリッド寄席にするなど、従来の枠にとらわれない新しいカタチで地域をつなげています。
ちいさなタクラミを発信する「チガラボチャレンジ」
そんなチガラボの定番イベントが「チガラボチャレンジ」。
毎月2名限定で、やりたいこと=たくらみをコミュニティに向けて宣言するイベントです。
これが実によくできたもので、
〈チャレンジャー〉
- プレゼンの実践になる
- 周囲の意見によって考えが磨かれる
- 自分の気持ちがさらに固まる
〈チャレンジを聞く人〉
- プレゼンの勉強になる
- チャレンジャーの姿から刺激やエネルギーをもらう
- やりたいことについて考える機会になる
チャレンジャーは互いのプレゼンを聞くことでどちらの立場にもなれるし、仲間やサポーターに出会うチャンスでもあります。
さらに、プロジェクトが成功すれば地域もハッピー!と良いことだらけ。
10月、11月のチャレンジャー枠はすでに満員。湘南エリアで何かたくらんでいる人は早めに問い合わせを。
あなたを応援したい!と思わせる“何か”とは
数えきれないほどのたくらみを聞いてきた清水さんに聞いてみました。
この人を応援したい!と思うポイントは?
答えがこちら。
自分の実体験や原体験を基にしたアイディアやプロジェクトを、
ポジティブアプローチで世の中に発信しようとしている人。
なぜやりたいのか?
実体験から生まれたアイディアや問題意識があることで、気持ちも、言葉も強くなる。そこに人は共感する。
現在進行形のチガラボのたくらみ
イベントの締め括りには、チガラボおよび清水さんのたくらみを一挙公開。
以下は、その一部です。気になった方はぜひチェックを。
●まちをまるごとラボに!
キーワードはSDGs。
●WORKATION Shonan
湘南らしいワークライフスタイルを描く取り組み。
●農地で遊び実験
農・食は、あらゆるテーマとコラボできる無限の可能性がある。
●GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス
今年7月、クラブハウス内レストランTREX OCEAN CAFÉがオープン。
●ツリーハウスプロジェクト
代表・清水氏とゆかいな仲間たち
チガラボは働き方も “応援型” スタイル。
コワーキングスペース運営やコミュニティづくり、プロジェクト立ち上げの経験を積むことが出来る長期インターンシップと、チガラボのイベントが学べる短期インターンシップを取り入れており、個性あふれるスタッフたちがチガラボとともに日々成長しています。
「はじめてのチガラボ」をサポートしていたスタッフのけいちゃん。
もうひとつの顔は、“湘南をサステナブルなまちにデザインしていこう”という人たちのコミュニティ「サステナブルライフ研究会@湘南(サス研)」発起人。循環まゆげがトレードマークのオリジナルキャラクター・サス犬は、けいちゃんによるデザインです。
やってみたいことを実験する場=ラボ
いま、こうしている間にも生まれ続けているアイディアの種。たぶん、それをそのまま眠らせてしまうことのほうが多いと思います。
聞いてくれるだれかがいたら。
応援してると言ってくれたら。
きっと、あちこちで種が芽を出すはず!
チガラボは種まきの場。
芽が出なかったとしても、それはそれでいいじゃない。
とにかく、やってみよう!
チガラボ
神奈川県茅ヶ崎市新栄町13-48ワラシナビル5F
問い合わせ:080-8731-6503
営業時間:平日 9:00〜21:00、日・祝 10:00〜19:00
定休日:土曜日/GW・年末年始など
~あとがき~
取材当日、「はじめてのチガラボ」と同時開催されていたのが「noteを使って、みんなでもくもく推し記事を書いてみる会!」。
オンライン参加者と一緒に盛り上がっていた前半と変わって、ひたすらもくもくとタイピングする後半。
まったく異なるイベントが同じ空間に存在しているのも、チガラボの面白さなんだろうなぁ。