作曲・編曲139

今日も予告通り、詩先で楽曲を制作する時、1コーラス目と2コーラス目で文字数が違う場合について考えたいと思います。

これって結構悩み所なんですよ。

「詩先」の場合、やはり1コーラス目を読んで作るのが普通だと思います。

ここで合っていないとどうしようもないですから。

ただそこでメロなりを付けて、2コーラス目を見てみると字数が合わないこと、やはり音楽に明るくない方の詩だと多いです。

もちろんこれまで書いてきたように無音、シンコペーション等で対処するのが普通です。

ただ、曲の構成を変えるというのはやはり難しい。極端に変えるのは難しいでしょう。

まあ実際そこまでのケースに出会ったことは自分の場合さすがにありません

どうしても曲が不安定になるし、大きな違和感を感じさせる作品になりやすい。

ただ実際にはこういう曲もあります。

例えば鬼束ちひろさんの「King Of Solitude」。

シングルでもないのにMVまであります。制作費安そうだけれど。恐らく収録されているアルバムにシングルが無かったのでプロモーション用に制作したのでしょう。このサイトで他の方の作品のリンクを貼ることはありませんが、あまりにもマイナーな曲なので今回は特別です。

ちなみに鬼束ちひろさんは「詩先」で曲を書かれるそうです。

この曲のAメロの冒頭部、1コーラス目が8小節あるところ、2コーラス目は4小節しかない。

もちろん「あれ?」っとは思います。狐につままれたような感じです。

ただ割と自然なんですよね。1コーラス目のAメロが繰り返し的に作られている影響が大きいと思います。4小節×2というイメージです。

だからこの部分を半分にしてもそれほど違和感が出ないような作品になっている。

でも少し「あれ」っと思う。この位の塩梅が実に上手い作品です。

実はこの手法、2コーラス目の方が長い場合にも有効です。逆のことをすればいいだけです。

「詩」を優先にした結果、このような作品が出来たのだと思います。

まあ救急車を蹴飛ばしたりとか素行にはかなり問題のある方ですが、こういう作品を書ける、というのはやはり凄いですね。まあ出てきた時には驚きました。あの年で「I am GOD'S CHILD この腐敗した世界に堕とされた~」ですからね。

もっと評価されてもいい方のように思えますが、まあそれは本題とは関係ありませんね。

明日は一旦詩先で曲を作る、といういことについてまとめてみたいと思います。

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