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#116 スタジアムのざっくり探検レポート〜Rのスタジアムガイド補助競技場file10〜【サンクトペテルブルク・スタジアム(ガスプロム・アリーナ】

さてさて、UEFA EURO 2020が開幕しましたね。
今年は11ヶ国開催というなかなかクレイジーな大会フォーマット。ヨーロッパ全土に渡って試合が行われ、準決勝と決勝の聖地ウェンブリー・スタジアム(ロンドン)を目指すという「ウェンブリーに!行きたいかー!」みたいなヨーロッパ横断クイズ的な感じになっています。

EURO2020に関しましては、メインブログの方でも観戦ガイドやら予想ブログ、或いはYouTubeにもラジオ形式で予想をアップしているのでそちらも是非。



……で、今回はそんなEUROの開催会場の一つであり、私の中で2ヶ所しかない実際に行った海外のスタジアム……ガスプロム・アリーナについて紹介というか、実際に行った時の感想を書いていきたいと思います。
このスタジアムはロシア、サンクトペテルブルクに位置しており、UEFAチャンピオンズリーグでも度々登場するゼニト・サンクトペテルブルクのホームスタジアム。2018年ロシアW杯では準決勝・3位決定戦を含む7試合が開催され、決勝や開幕戦を行ったモスクワのルジニキ・スタジアムに次ぐ扱いを受けていました。今回のEUROでも準々決勝まで開催し、試合数もウェンブリー・スタジアムに次いで多い7試合を開催。更に21-22シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦の会場になる事も予定されています。

そして今日、サンクトペテルブルクでの初戦として、日本時間の6月12日28:00よりロシアvsベルギーの一戦がキックオフ!ロシア視点では言わずもがな、ベルギーにとってもロシアW杯で準決勝のフランス戦と3位決定戦のイングランド戦を戦った思い出のあるスタジアムでしょう。



このスタジアムねぇ……とにかくカッコいいんですよ。
見やすさも勿論ありますし、スタジアムそのもののビジュアル、壮観さ、装飾、そしてロケーション……ほとんど全てが完璧で、唯一欠点があるとしたら絶望的なトイレの少なさくらい。ただ、これはどちらかといえばロシア全体に言えるというか、むしろ日本が異常に多く作ってくれていると言った方が正しいとは思いますし、そうなるとほぼ完璧な超近代型スタジアムなんじゃないでしょうか。

上述したように、実際に行った事もあるのでスタジアムガイドシリーズやInstagramにもまとめてあります。



私が行った時というのが、2018年6月19日…ロシアワールドカップのグループA第2戦、ロシアvsエジプトの時でした。
詳しい旅の行程や珍道中なんかはロシアW杯観戦記の方を見て頂きたいのですが



…やっぱり開催国の試合なだけあって、しかもロシアは開幕戦でサウジアラビアに5-0で勝利してイケイケドンドンモードだったので、最寄りの地下鉄の時点で既に大フィーバー状態だったんですよね。



お待たせしました。ようやくスタジアム到着です。
こんな感じ。ドン。



宇宙船みたい。



個人的にゼニトは結構好き(というかアルシャビンが大好き)だったので、事前にサンクトペテルブルクのオフィシャルショップ(ここはスタジアムからは少し離れたところ)で敢えてユニフォームじゃなくてジャージを仕込んでスタジアムへ。

ただ、サンクトペテルブルクは曇りも多いし6月普通に寒いし、純粋にシンプルにジャージ買ってよかったと思える温度でしたが……。




このスタジアムのロケーションの素晴らしさって、フィンランド湾のほとりにズンっと立ってるところなんですよ。それゆえにスタジアムから見る景色も良ければ、スタジアムを見る景色も良いと。この橋が良いですよね。良い。


それで中身がこんな感じ。
Jリーグファン、特に名古屋グランパスファンの皆さん、ほんのり既視感ありませんか?実はこのスタジアム、設計者が日本人の黒川紀章氏(故人)なんですけど、この方は豊田スタジアムの設計も担当された方なんですね。それも影響してるのかはわかりませんが、内側から見た景色は本当にもろ豊スタというか、豊スタ拡大版みたいな雰囲気なんですよ。


しかもこの日は季節・天気・時間帯がマッチして絶妙にエモい空模様にもなりまして。

……ただトイレは非常に厄介だった…。元々私はあんまりハーフタイムにトイレに行きたくないんで、前半か後半の適当なタイミングで行くんですよ。前半の途中くらいですかね?コンコースに出たら、男女男女と並ぶトイレのドアの前に既にめっちゃ並んでるんです。
変な配置だなと思ったわけですよ正直。普通に男女って感じじゃないですか。それがドアが男女男女で4つあるんですよ。この時点でちょっと嫌な予感はしてたんです。日本的な考え方だと、ドアを開けたところに便器や小部屋が立ち並んでって感じじゃないですか。


マジで1ドアにつきトイレは一つずつでした。


7万人近く入るこのスタジアム。


1ブロックにつき男2女2ずつの便器で戦いを挑むエクスタシーロシアンプライド。


……そりゃクッソ待つわ!


ちなみにハーフタイム開始直後にトイレに行った友人はばっちりロシアの先制点を見逃しました。


まぁ、上でもちらっと書きましたけど、これに関してはスタジアム云々よりもロシアという国のお水事情に依るものなんでしょう。




そして…これに関しては、観に行く試合のキックオフ時間に左右されるんでコントロールできる事じゃないですけど、サンクトペテルブルク・スタジアム……言うの忘れてましたけだ名称3つあるんですよ。スタジアムの正式名称がクレストフスキー・スタジアム、W杯やEURO開催時の名称がサンクトペテルブルク・スタジアム、ネーミングライツが入った形がガスプロム・アリーナです。
で、このサンクトペテルブルクはやっぱり、可能なら夜に来てみてほしいですね。キックオフ時間次第では上に写真載っけたように幻想的な空も屋根から覗いて見えますし、そして試合終了後ですよ。夜のライトアップしたスタジアムがこれ。



発光。


このスタジアム、ライトアップどころか発光するんです。

しかも




しかも色が変わる。
しかもぐるぐる変わる。



そして白夜に近い季節で再びフィンランド湾を見るとこう。



いや素晴らしい。
素晴らしいロケーション。
このスタジアムで開催国の試合を現地で観られたあの日は終始鳥肌が立ちっぱなしでしたね…。やっぱりロシアって建築分野が得意な国っていうので、この辺りさすがだなと…。見やすさ、規模、ビジュアル、ロケーション…ほんと全てが完璧。地下鉄の駅からも近いしね!


…ではここでW杯、ロシアvsエジプトの際に撮ったいくつかの動画を。

スタメン発表↓


選手入場(Seven Nation Army)↓



ロシア国歌斉唱↓



キックオフのカウントダウン↓



モハメド・サラーのPKによる得点↓



ロシアのチャンスシーンと得点直後↓



試合終了&ロシアの決勝トーナメント進出がほぼ決まった瞬間↓



おまけ:サンクトペテルブルクの地下鉄の駅でのカチューシャ大合唱↓



このスタジアムに行った日記については長々とロシアW杯観戦記シリーズでも書いたので其方も見て頂けると幸いです。
サンクトペテルブルク編は第13話から、ロシアvsエジプト編は第16話からになっております。

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