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あなたのチャームポイントって何ですか?

わたしはこの手の質問に答えるのが苦手な方だ。

自分の短所はいくらでも思いつくのに、「長所を述べよ」と言われると途端に口をもごもごさせてしまう。自分の顔についても「チャームポイントはここです」と自信をもって言えるパーツがない。低い鼻や、眠そうな目…実は密かにいろいろとコンプレックスを抱えている。

そんな私が、ある日ふっと思い立ち、コンタクトレンズからメガネに変えた。少女漫画のなかで、顔にコンプレックスを抱えるメガネ女子が、コンタクトに変えて性格が明るくなったなんてよくある話だが、私の場合はこれとは逆のパターンだ。

どうして、メガネをかけることにしたのか?

昔「リアリティ・バイツ」という映画があって、挿入歌に使われていた「STAY」という曲が大好きになった。この曲を歌っていたのが女性シンガーソングライターの「リサ・ローブ」だと知って、彼女のPVを探して観てみた。

はじめて、リサ・ローブをみた衝撃ったら…。

その頃の私は、メガネに対して「なんか堅そう~」というイメージをもっていたが、べっこうのフレームのメガネをかけ、赤いリップ引き、ギターをひきながらラブソングを歌う彼女をみて「オシャレすぎるじゃないかー!」と彼女のルックスに瞬殺されてしまった。メガネが彼女の個性を引き立てていて、メガネってオシャレのアイテムになるんだと初めて知った。

そこから、自分に似合うメガネ探しの旅が始まった。べっこうのフレームは、残念ながら私に似合わなかったので、色んなメガネ屋で、色んなタイプのメガネを試して、顔に一番しっくりきたのが、茶のセルロイドのフレームだった。

かけ始めの頃、周囲の反応はいまいちだった。「コンタクトの方が良かったんじゃない?」とさんざん言われ、「コンタクトに戻そうかなぁ」と心が揺れたが、「わたしもリサ・ローブみたいになりたい!」欲のほうが勝り、その後も何を言われようが、メガネをかけ続けた。

そうして、メガネをかけ続け10年以上たつ。いまも変わらず茶のセルロイドフレームをかけている。最近、会社の社員紹介でこんなことを書いてもらった。「社内でいちばんメガネが似合う女子」と。ものすごく嬉しかった。メガネかけてて良かったぁ~と思えた瞬間。私のチャームポイントは「メガネ」だと、自信をもって今なら言える。

生まれ持った顔のパーツはそう簡単に変えることができないけれど、メガネだったり、メイクだったり、ヘアスタイルだったり、自分のチャームポイントは後から作ることができるのだ。

それを教えてくれたリサ・ローブ。今でもメガネは、彼女のトレードマークである。

↓最近のリサ・ローブ💛💚(⋈◍>◡<◍)。✧♡


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