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映画『ネバーエンディングストーリー』が教えてくれた、空想することの大切さ

小さい頃ひとりの時に、どんな遊びをしていたか覚えているだろうか?

私は押入れに隠れて遊ぶのが好きだった。我が家の押入れが別世界へ通じているんじゃないか?なんて妄想を膨らませ、懐中電灯をもって何かが起きるのをひたすら待っていた。あたりまえだが何も起きず、押入れに布団を取りに来た母親をびっくりさせたっけ。

この映画も、空想好きな少年バスチアンが、古い校舎の屋根裏に隠れ、『ネバーエンディングストーリ』という本のページをめくるところから壮大な冒険の旅が始まるのである。

映画のあらすじを簡単にご紹介したい。

冒険の舞台となる架空の世界・ファンタージェンに、原因不明の「虚無」が突如現れ、世界を蝕みはじめた。ファンタージェンは今まさに滅亡の危機にさらされているのである。その危機を救うべく選ばれたのが、バスチアンと同じ年頃の若き勇者・アトレイユだ。

アトレイユは世界を救うヒントを見つけるべく旅を続け、様々な困難を乗り越えていく。バスチアンは持ち前の空想力で、共に冒険しているかのような感覚に陥り、徐々に物語にのめり込んでいく。しかし、ファンタージェンを救う重要な役割を自分が担っているとは、想像だにしなかった…。

続きが気になる方は、ぜひNetflixなどでご覧頂きたい。                                        

この映画を大人になってから観て、あらためて感じたことがある。                「空想力は、使わなければ風船のようにしぼんでしまう」

子どもの頃はバスチアンのように空想するのが楽しかった。そのための時間もたくさん持っていた。しかし、大人になってからは、生活するために殆どの時間が費やされてしまい、空想したり夢を持つための心の余裕も時間も、どんどん無くなっていくように感じるのだ。

けれど、そんな日々がずっと続いていくと、しだいに働く目的や生活する楽しみすら見失って、ある日とつぜん虚無に襲われてしまう。実は、空想力や夢って、むしろ大人になった今こそ必要なんじゃないかと考える。

私にとって空想する力・夢を見る力を育くむ源となっているのは、子供の頃みたいに胸が高鳴るような本や映画に音楽、そして人との出会いである。自分の時間を出し惜しみしないで、たくさんの出会いに時間を費やしたい。そして、いつかnoteで空想力を働かせて面白いものを作ってみたいなぁ…。

リマールの歌う『ネバーエンディングストーリ』を聴きながら、そんな事を思う今日この頃である。



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