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初恋という狂気の日々 第五章〜第七章

第五章 想いの序幕

小学校四年生も終わり、小学校五年生に進級となった訳だが クラス替え名簿を見た時に私は最初 幼稚園の時から仲が良い友人と一緒になり嬉しかった。そしてしれっと彼女が何組か確認してみたら‥‥‥

彼女が同じクラスなのである

そして それだけならまだしも クラス替え直後の席順で彼女の位置が私の隣なのである
ちなみに担任教師も小四の時と同じ先生だった
この先生もそこまで嫌いじゃなかったので、2年連続で割と嬉しかった記憶がある

ちなみに担任教師からは「あんた達 また隣じゃないwww」と 進級早々イジられた


ここで たまに出てくる 小4〜5の担任教師について軽く紹介しよう   
担任教師(以下 真面目先生と表記)
・性別 女 ・年齢 30代中盤・既婚者 
・基本的に優しいが怒らせると怖い 
・仕事をしっかり行い 曲がったことが嫌い 
・礼儀作法や言葉遣いにうるさい 
・生徒とのコミュニケーションを重視してる

この真面目先生のおかげで 真面目な学生になれたといっても過言ではない それくらい感謝してる


閑話休題 

第六章 答え合わせ


そんなこんなで関係は以前よりもっと良好になり、席の位置に関係なく話すくらいにまでなった
ある時 衝撃の話題を耳にする 
それは理科室で対面側にいた女子が話していた噂話だった 「○○ってさ〜 メモ帳とか連絡帳に✘にたいとか書いてるみたいよ キモくねww」 
「わかる 頭は良いけど 近寄りがたいwww」

○○が上手く聞き取れなかったが、恐らく仲良い彼女のコトだと確信した 私はいてもたってもいられず放課後 人がいない教室で、そのことを彼女に話した
今思えば悪口をわざわざ報告するなんて逆効果だし思いやりがない行動だと反省をしてる

その時 彼女は「あぁやっぱそうか‥‥そうよね」という反応をした 
その時に私は初対面の会話を思い出し、思わず聞いてしまった 「前 俺に似たような言ったことがあったけど、お前大丈夫か?」 
デリカシーが無いことはわかってる 小学生だった私は何も考えなしに聞いてしまったのだ

その時 彼女はポツポツと話だした
「私ね 親に厳しく育てられてるの、だからよくお母さんに怒られたりするの だから期待に添えない私はダメなのかなって‥‥ 」
ちなみに彼女のお母さんの話題は会話中でたまに出て聞いていたのだが、結構厳しそうな方だという印象だったけども、まさか彼女にそこまで影響を与える程だとは思わなかった

どれくらい厳しいかというと テストで100点を取って当たり前でしょ というスタンスを取る位の教育ママである

 そして彼女の悩みを聞いた後 まだ小学生の私はどういった対応すれば良いかはわからなかったので
「そうか‥‥君は頑張ってると思うし とりあえず✘にたいとか書くのはやめた方が良いんじゃない」としか言えなかった 

それを聞いた彼女は「‥‥‥うん あとあなたに初対面であんなこと言ったのも 多分精神的にキていたからかもしれない‥」と帰りながら話して去っていた
ここでまさかの初対面の答え合わせが出来たのである


その時からだろうか 今までは友達と思っていた感情から、彼女に対して好きという風に変化しつつあった 

しかしながら ここで  “同情と尊敬の念を抱いたこと”  が狂気へのはじめの一歩だったと知る由もなかったのだった‥‥‥

第七章 そして初恋へ

そんな中 彼女の悪口を理科室で聞く度に私は不快な気持ちになり 真面目先生に相談することを決意した 
結果 真面目先生が真摯に対応してくださり、彼女の病んだ一面も無くなった

それからは特に何も起きずに 小学5年生の終わりが近づいた2月頃?最後の席替えが行われた

また彼女と隣席になったのである

また隣席となり、他愛もない会話をひたすらする日々にとても喜びを感じたのであった

この時 私は彼女のことが女性として好きであるのだと初めて気づいたのであった 

そんな楽しい日々もあっという間に終わり 彼女に対する恋心を明確に意識しながら春休みを過ごすことになった 

そして春休みを明けて 小学校最高学年へと進級する‥‥ 狂気への日々に傾斜していくとも知らずに‥‥


この記事の時点での時系列 

小学5年生 出会って約1年以上



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