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朝井リョウ熱

昨日、ここに朝井リョウさんのことを書かせて頂きました。
今、朝井リョウ熱が再燃しておりますので
今日はここにその熱をぶつけたいと思います!

先日もお話ししましたが
私と朝井さんは同い年でして
住む土地は違えども
見ていたものや
聞いていたものは同じなのだなぁと感じる事が多々あります。

例えば、朝井リョウさんの代表作
『桐嶋、部活やめるってよ』の中では
映画研究部の男子が
妻夫木聡主演 映画『ジョゼと虎と魚たち』のコメンタリーを見て映画好きになったという場面があります。
私はこの場面を見た時、とても感動したんです!
何を隠そう、私も映画『ジョゼと虎と魚たち』のコメンタリーをきっかけに邦画の魅力に気付かされ、映画好きになったのですから
この小説の中に出てきた男子高校生に共感です。
つまり、この作品の作者朝井リョウさんに共感したのです!
あの映画のしかもコメンタリーに注目してくださった事が嬉しく
今まで誰に話しても誰にも共感してもらえなかった悲しみから解放されたんです。
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また、
『少女は卒業しない』では
軽音楽部がBUMP OF CHICKENの『車輪の歌』を卒業LIVEでカバーするシーンがあります。
私たち世代でBUMP OF CHICKENを聞いていない人はいないんじゃないかというくらいみんな聞いていましたし
バンドを組んでカバーしている子もいました。
読みながら頭の中で音楽が流れ
没入して読んでしまいました。

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4087452808/ref=tmm_pap_swatch_0?ie=UTF8&qid=1663488759&sr=8-1



とまぁ、こんな感じで同世代だからこそ
そこに描かれる描写が共感しやすかったり
イメージしやすかったりする場面も多くなるのかもしれませんが、
それに合わせて朝井さんの文章力がどんどん私を虜にするのです。

朝井さんの作品は人間描写があまりにも生々しい。
学生特有の空気感をあんなに細部まで表現できるのかと毎度衝撃を受けます。
朝井さんの小説はただの文字列の中に
聞こえないはずの音が聞こえ、
嗅げるはずのない匂いがするのです。
息遣いや、動作の一部始終が
まるで目の前で見るように見えるのです。
言葉のチョイスで現れるキャラクターたちの人間味があまりにリアルで
まるでそのキャラクターが自分の知人のように映し出されるのです。
朝井さんの出身地と私の出身地は違いますし、
住んでいる場所も違う。
でも、あの空気を知っているとどの作品からも感じる。
これってすごいですよね。
だって、その作品を読めばもう戻ることの出来ないあの時代のあの空気感を何度だって感じることが出来るんですから。

朝井さんは学生が主軸のお話ばかりでなく
さまざまなキャラクターの作品を描きますが、
どの作品も読む終わると毎度
あぁ〜、素敵な作品だったとか
あぁ〜、面白かっただとか
そんな言葉よりも先に、
すごいかった!が出てきます。
なんなら、読んでる途中ですごい!と連呼していたりします。

この先も何度も朝井さんの作品を再読して
何度もすごい!と感服するのだろうと
容易に想像が出来るずぼらネコなのでした。

朝井リョウ熱はまだまだ燃え続けておりますが、今日はこの辺で


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