【読書】『HAPPY NEWS』
「新聞の片隅で “HAPPY“ はこんなにも慎ましく咲いている。
ゆがんで見えている世界は実は錯覚で
僕らはHAPPYが敷き詰められたふかふかのカーペットの上を
今日も歩いているのかもしれない。」
(Mr.children 桜井和寿)
帯に添えられているのは、桜井さんのこんな言葉。
「幸せな記事を切り抜いてみよう」というテーマのもとに、日本新聞協会が主催した「ハッピーニュースキャンペーン」。
そこに応募された記事をまとめた本。
どれもすべて実際に新聞に掲載された記事ばかりなのだけれど、
あまりに素敵でフィクションかと思ってしまうものあった。
やさしい気持ちにさせてくれる出来事は、
新聞の一面で「ニュースだ!」と大声で叫んだりはしないけれど。
新聞の片隅で、ささやかに美しく、たしかに咲いていて。
「わたしたちの生きている世界は、ほんとうはとてもやさしい場所だよ」
そんな温かな手紙をそっと受け取ったような、素敵な気分になる。
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