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ラン·ハイド·ファイト



 ブロンドの美人が戦うのが好きであらすじに釣られて見た

「ラン・ハイド・ファイト」


 三行あらすじ

 ↓

 母を亡くしたゾーイ

 高校のカフェテリアで学生の銃乱射事件が起こり

 軍人の父親に仕込まれたサバイバル技術でテロリストに立ち向かう



 いつも見る映画は、だいたい開始十五分くらいは「静」の部分が丁寧に描かれてることが多い。あれよ、雰囲気をあたためてる的なやつ。あれが効いてるから後々面白くなったりするんだけど、「まだかいな」って思う時もあるよね?

 けど

 早いな。


 はや、早いな。と、思わず何分か確認した。

 三分。

 三分で、この映画の主人公の危なさが出てくる。

 そういえば展開にも「何か感じ取って下さい」シーンはなくて、彼女がアドレナリンどっばどばな中で震えながらがむしゃらに状況に対応していくところを見せていってる感じ。

 だから、あらすじにあった軍人の父親仕込みのサバイバル術っていうのはそんなにないし、アクションシーンっていうよりは、学校から人質を救出していく過程で戦うざるを得ない状況をひたすらに走り抜けている。

 開始三分のゾーイの危なさもぐっと減っていくので、やばい奴にサイコな女の子がやり返していくってことはない。

 むしろ、あれ、ゾーイふつうやんってなる。
 ふつーにキレイな子やん。



 ゾーイが、亡くなった母親と対話するシーンが要所要所で出てくるんだけど、私はそこが好きだったな。

 母親と話す娘。

 娘と話す母親。

 母親との思い出のシーンは一切ないのに、そこだけで親子の思い出をふと感じる。

 私も母親を癌で亡くしたものだから、なんだかあのシーンはゾーイと共に癒されていった。

 

 さらっと見れる映画だと思う。

 ここいるん?

 ってのが少なくて、銃乱射事件の犯人たち4人の学生バックボーンなんて知るかいな、ってくらい潔くゾーイのターンが続く。1人は理由を話していたけど、ゾーイと同じく「しょーもな」って思ってしまったが、いやいや、多分そういう思いをしてる人っているんだろうし、中にはきっかけがあったらやっちゃう人がいてもおかしくない。そういうことをしてきた加害者側に「お前は大丈夫?」って皮肉を言っているようなシーンでもあるのかもしれないね。

 最後。

 パパかっこよかった!









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