雪を踏み分けて｜写真
白い道を歩く
かじかむ指も
凍れば透きとおりそうで
爪の先におちた雪のかけらを
溶かす熱もないけれど
冷たさも雪も
どこか優しい
シャッターを切る指も
ひとさし指から順に
かたまって
なかゆびもくすりゆびも
冷たくふくらんだ
白い木の枝みたい
もう帰ろうか
つめたくあたたかいあの場所へ
木々の隙間から
見上げた
パールグレイの空と
雪が
風でぱあっと舞い散る
池の面は
静けさだけを映して
聞こえるのは
雪の結晶が
水に降る音
帰ろうか
でももう少し
綺麗な白に凍えていたい
ほらその先で
サザンカの赤が呼んでる
よく訪れる縮景園も、雪で様変わり。
葉の落ちる冬は、飾り気のない分、なだらかな稜線が味わえ、庭園の本来の良さがわかる季節なのだそうです。
静かなモノクローム。
どうぞ、暖かいお部屋でご覧下さいね。
縮景園に隣接の
広島県立美術館
暖かい館内で息をゆるめて
カフェへ。
指の付け根が
痺れたようになって
ぼんやりとふくらんだ感覚が
鈍く残る
カフェでラテを飲みながら
カップであたためるけれど
指が伸びない
物が押せない
写真をスマホに取り込んで眺めてみたら
寒すぎて被写界深度を忘れてたみたい
というより、輪郭だけになった白い世界に
遠近感というものを見いだせなかったのかもしれない
EV値を変えようにも、指に力が入らなくて、細かなボタンが反応しない（笑）
指なし手袋が必要だとわかりました
小一時間さまよって見つけたサザンカは生命の色に見えた
たいてい、「このために来た」とわかるものを見つけると撮影終了
そのわりにピントが甘かったので残念でした｡ﾟ･(>﹏<)･ﾟ｡
ときおり吹雪くなか、カメラを手にした人の姿も多かった縮景園でした
新年に雪が降ったら、寒牡丹を撮りに行こう🐾
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