最も小さく弱いところに働く力|アドヴェント|写真日記
先週末は3日ほどおでかけの用事が続いて、どの日についてもたっぷりと日記を書けるほど充実していました。
ひとまず1日分の写真日記を載せてみます。
この日のメインイベントは、神父様の講話を聞く定例の勉強会。私は、現在のところどちらかというとプロテスタント寄り(の門前の小僧)ではありますが、もしかしたら、イエズス会の神父様のお話(生き方)のほうが心に響くかも・・・と、少し思ったりもしています。ともあれ、この1〜2年の間に5人くらいの方のお話を聞いてきたので、牧師さまも神父さまも、みなさま個人個人で考え方や姿勢が違っていて、いろんな色の光や花を見ているような気持ちになります。
今回は、「愛される」という「愛し方」があるのではないか、という内容でした。他者の働きかけは、身近な人の場合は特に、やり方が好みではないとか、もう少しこうしてくれたらいいのに・・・などと思いがちだけれど、そのまままるごと受け容れることが大切ではないでしょうか──という切り口から始まりました。
タイトルにも書きましたが、「最も小さく弱い者のいる場所こそ、神の力が働く場である」ということを体現したのが、赤ちゃん👶としてこの世に降誕したイエスさま。生まれたばかりの小さなみどりごは自分で何か役に立つことはできないけれど、だからこそ「お世話をする」「いつくしむ」という回りの人の力(その人らしさ)を引き出す役割を果たしている。そんなふうに、私たちも、何もできない無力なときにこそ、周囲の人の力を引き出すことができる・・・という、共感・思いやりの作用、力学みたいなお話でした。
だから、なにかがうまくできなくても、嘆いたり恥じたりする必要は、本当はないのですよね。
もうひとつ印象深かったのは、ロボットについて。工場やレストラン、家庭でのお掃除など、人間の手助けをしてくれるロボットですが、故障すると腹が立つことからも分かるように、私たちは「性能」や「正確性」といった「成果」を求めてしまいます。その尺度を、いつの間にか周囲の人──家族、同僚などに当てはめてしまうと、私たちまでもが「ロボット化」してしまいます・・・とのこと。
それから、「弱いロボット」についてのお話になりました。初めて知ったので、動画を探してみました。
自分の弱いところをオープンにすると、周囲の人が手を貸してくれることがある──これは、目が悪くなってからの私の生き方と重なる部分が大きいので、とても頷かされるお話でした。
実は、私自身もそのことに気づいてはいたのです。たとえば、だれかに手を貸すことができたとき、私自身がうれしくなるのと同じように、私を助けてくれた人はうれしい気持ちを味わってくださるようです。でも、私がそれをことばにして説明すると「助けてもらっているのに恩を着せている」というふうにしか聞こえませんよね。発言には、発話者の立場が加味されますので・・・。なので、表立ってそんなことは言いません。
ですが、周囲の人の"強さ"を引き出しているのは、私の"弱さ"ではなく、そこに仲立ちとして神様のような存在があって、磁場のようなものをつくる働きをしてくださっている・・・と思うことにしたら、どうでしょうか。 ──私としては気持ちが楽になりますし、感謝する相手が2倍になるのも、素敵なことかもしれません。
不思議なことに、手を貸してもらいながら「こんなことも一人でできなくなったなんて、なんと自分は情けないのだろう・・・」という思いが強い間は、自分に意識が集中しているので、相手が「ちょっといい気分になった」と感じていることには気づけないのです。ある程度気持ちに余裕(?)が出てきて、「助けてもらう自分」を客観視できるようになってから、「愛される」という「愛し方」を学び始めたように思います。この道を歩むのは、まだまだ途についたばかりなのですが・・・。
そして、「うまくできない自分」を受け容れることができれば、周囲の人の「うまくできない部分」も、すっと受容できるようになる──そんなふうに感じています。
アドヴェントなので(写真)
最近、勉強会つながりでお友だちになった方が、アドヴェントカレンダーをプレゼントしてくださいました。
クリスチャンで、学校の聖書の先生をしておられる方なので、「雰囲気」ではなく「本気」のアドヴェントをお過ごしのようです。
うーん、私はまだまだ「雰囲気」だけかもしれませんが・・・。
でも、一年のうちでもこの季節が一番好きなのは、クリスマスを迎える前の、寒さで引き締められた街の華やかさと厳粛さのゆえですので、日本らしい"良い所取り"文化とキリスト教の混ざった感覚が、ちょうど肌になじむのです。細かいことを気にしなければ、本場ドイツのクリスマスシーズンっぽい気分を、居ながらにして味わうことができます。
私の好きな色・青のカードだったので、記念撮影しました。お仲間は、いつもの定番アイテムたちです。(ご記憶の方もいらっしゃるかも?)