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あなたの幸せしか願っていないから


どうも、かわむらです。

今回は前回の続きを話したいと思います。

前回のもよろしければ読んでもらえると嬉しいです。


では、続けます。






「あ、ごめん無理」
「お前、それっておかしいからさ、病院行ったほうがいいよ」


18歳の僕にはあまりにもショックな言葉だったのに、一度好きになってしまうとそう簡単には嫌いになれなかった。

カミングアウトしてからどれくらいの時を経たのか、そもそもどうやってまたKと会うようになったのか全く覚えていないが、本当の自分を封印すると決意した僕は、Kにこう伝えたことだけはちゃんと覚えてる。

「あの日はごめんな!おれ、Kの言う通り、なんかおかしくなってたわ!もう大丈夫だから。」

まだ好きだけど、精一杯の嘘をついた。

楽しかった高校の3年間で出来た大事な友達には変わりはないから。

友達にさえ戻れず、会えなくなるよりはまだ少しだけマシだと思ったから、嘘をつくしかなかった。

あんなに悲しい思いをしたのに、Kは僕がカミングアウトした日のことを忘れちゃっているのか、思い出さないように彼も封印しているのか、はたまたどっちもなのかわからないけど、おかげで、Kは僕のことを出会った頃と変わらず、普通の友達だと思ってくれているようだ。

Kに好きな人が出来て嬉しそうな時は、僕も一緒になって喜んだ。

Kが好きな人に告白する時は、僕は相手役になって練習に付き合ってあげた。

Kが彼女と出かけた話をしている時も、彼女と喧嘩した時も、彼女と別れて悲しんでいる時も、いつもいつも僕はKの横にいた。

苦しくなるから本当は聞きたくない話だって、友達だからちゃんとお幸せにって応援したし、相談にも乗った。

一緒にいればいるほど、Kにはやっぱり僕の気持ちは届いてないんだと実感した。

もう心がバカになったのか。
不思議と時間が経つにつれて、気持ちが届いてなくてもいいやと思うようになった。

そうしたら次第に僕の中でKへの好きな気持ちは薄くなっていき、今では好きな気持ちはほとんど無くなった。

その証拠に、カミングアウトする前は僕がKを遊びに誘うことの方が圧倒的に多かったが、カミングアウト後からはKが僕を誘うことの方が多くなり、ここ2〜3年は僕から遊びに誘うことは一度もしていない。

そのせいか、最近のKはよく

「かわむらからたまには誘えよ!」

なんて言ってくる。

僕はその度にまた適当に

「趣味に生きてて忙しいから笑」

と自分でも嘘ついてるのか何なのかわからない返事をしている。

Kはしばらく彼女はおらず、最近はよくマッチングアプリで出会った女性の話をしている。

K「かわむらもマッチングアプリやってみたら?」

僕「趣味に生きてて忙しいから笑」

K「それしか言わんやん笑」


アプリで出会ったその人と上手くいくといいね。


今日も僕はゲイであることを封印して、ずっと応援してるよ。


これまでも、これからも、最初からずっと



あなたの幸せしか願っていないから。






ここまで読んでいただきありがとうございました。

全部紛れもなく僕の実話です。

いつか気持ちの整理がついたら、人生初のカミングアウトを文章等なにかしらで形に残したいと以前から思っていたので、noteの投稿として形に残し、思い通りになったので良かったです。

とはいえ、前回と今回の投稿を作成している時に、ずいぶん過去のこととはいえ、色々なことを思い出してはやっぱりしんどい、、作成辞めようかな、、と何度か思いました。

この投稿で誰かのためになりたいとか、こんなメッセージを込めましたとか、そういったことはなく、ただただ僕の過去を話させてもらった自己満の投稿なので、繰り返しになりますが、読んでいただきありがとうございました。


そして今回の投稿では、当時〜現在の僕の気持ちを表現するにあたって、僕の語彙力表現力だけでは限界があったので、所々ある曲の歌詞の一部を使わせて頂きました。

ファンの方がいたら気付かれたかもしれませんね。

今回はかわむらが好きな曲、
backnumber「幸せ」
を使わせていただきました。

この曲は2011年にリリースされた曲で、僕がカミングアウトをしたのが2012年になるので曲の方が先なのですが、僕のこと歌にしてくれましたか?っていうくらい、あの時思っていたことをこの曲は歌ってくれていて、当時気持ちがぐちゃぐちゃでどうしたらいいかわからない時に凄く代弁してくれた気がして、とても救われておりました。


ゲイとしての悩みとかそうじゃない悩みとか関係なく、人生のあらゆるタイミングでbacknumberの楽曲には支えられていると実感しているので、これからもたくさんいい曲を作っていってほしいです!
backnumberありがとう!笑


以上、かわむらでした。

























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