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LOS VAN VANのアルバム「1974」
キューバの国民的バンドのLOS VAN VANを知っている人は、たぶん確実に80sの村上龍のファンだろう。基本的にLOS VAN VANの良さを喧伝する人は今の日本にはあまりいない。というかほとんど知らないと思う。その広告塔みたな感じになったのが80sの村上龍だった。さらにその村上龍がプッシュしていたのがこのバンドの1974というアルバムだ。
そのLOS VAN VANが1974年に発表したのが「1974」というアルバムなのだが、どうやらこれは本当のアルバムタイトルではないようだ。
YouTubeから察するにアルバムタイトル「なし」が、このアルバムのタイトルのようだ。
聴き始めは音の抜けが悪くてショボいなーって思ったが、聴けば聴くほどスルメのように好きになった。個人的に好きな曲は二曲目だ。
ドラムとパーカッションのキメ方が半端ない。揺らいでるのかキマってるのかよく分からない。これがキューバの神髄だと言えよう。ドラムはその道では超有名なチャンギートだ。
80sからLOS VAN VANはアメリカのサルサ(ルーツはキューバ、プエルトリコだけど。。。)を意識した分かりやすい音楽に急速に舵を切った。70sのLOS VAN VANは欧米の実験的なロックの影響をもろ受けた感じの謎に満ちた音楽だ。以前にも紹介したけどそのレコーディングの風景の映像もYouTubeにある。共産圏なのでどう考えても貴重だ。チャンギートもバッチリ映っている。フルートやストリングスが入るのはキューバではチャランガ形式と呼ばれて一般的な編成だ。
ベースでリーダーのファンフォルメルは10年前くらいに亡くなってしまったが、息子がパーカッションとしてバンド引き継いでいてLOS VAN VANとして活動中。音楽好きはLOS VAN VANを聴かなければ何も始まらないとしか言えない。
おしマイケル。
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