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ジャズとメタルは似ている。

昔からよく思っていたのがジャズとメタルがなんとなく似ているということだ。ジャズは特に50年代のモダンジャズ以降のもの。メタルはヴァンヘイレンやメタリカが出てきた80s以降のものだ。特にテクニック指向になったあたりだ。当たり前だが音楽性は全然違う。ジャズは基本的にはアコースティックに対してメタルはばりばりのエレクトリックだからだ。楽器や音楽性に対する心構えが似ているのかもしれない。以下似ている点。

様式がある(全て同じに聴こえる)
明かにメタルもジャズも様式のある音楽だと思う。マイルスのようなロックもやるジャズマンが出てきてからジャズの様式は崩れてフュージョンという新たな様式が生まれたように思う。
様式のある音楽の弊害として、曲が全て同じに聴こえるという現象がある。でもワンパターンになる前にどう崩すかが問題だと演奏家本人たちもよく分かってたりする。逆にワンパターンを貫くツワモノも多いような気がする。
ただコアなジャズファン、メタルファンに言わせると全然違うということになる。

テクニック指向
80sから90sにかけてもメタルの速弾きテクニックは凄かった。主にエレキギターだけど、タッピングも使って鍵盤以上の速弾きをしていたように思う。もちろんジャズもテクニック的にはすごい。コルトレーンなんかはもうテクニックに関しては修行僧のような感じでもある。よってどんなにアイデアがあっても、どんなにリーダーシップがあっても、卓越したテクニックがないとダメだと見なされた。

長いアドリブ
メタルのギターはアドリブ派か構築派かが分かれていた。イングヴェイなんかはアドリブでグイグイ弾き切るタイプだったと思う。正直ちょっと長いなと思ったりした。ジャズは当たり前だが全部アドリブだ。分けわからない感じになることも多い。聴いていて眠くなる可能性も多々ある。

いつも同じようなメンバーでやってる感じ
ジャズはとにかく同じようなメンバーがいて、そこに入ったり出たりしているような感じが否めない。特にリズムセクションが同じでリードが異なっているパターンが多いような気がする。メタルも何となく同じようなメンバーが出たり入ったりするケースが多いような気がした。バーンというヘビメタ雑誌を読んでいて何となく思った。

固定ファンに根強い人気
それしか聴かないコアなファンがいて、妙なうんちくを語ったりする。はたから見るとどれも同じだろと思うが、どうも違うらしい。ただ演奏者としてはこういったコアなファンがいると逆に音楽性を変えにくいということもあるかもしれない。

頭が固いのではないか?
どんな場所にも頭の固いやつユーモアの分からないやつがいるもので、自分のやっている音楽がエクストリームなものだと思っていて、他のやり方をあまり認めたがらない。まあミュージシャンとしては正しい姿勢なのかもしれないが、少しは他を認める姿勢もあってもいいと思う。

違う点としてはスーパーのBGMでジャズはよくかかっているが、メタルはかかっていない。そのくらいだろうか。あとはほぼ同じと考えてよいだろう。確かブレッカーのアルバムでヘビメタルビーバップというのがあった。なので間違いないと思う。

おしマイケル。

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