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音楽好きにはラテン音楽を聴いてもらいたい
なぜか我々日本人はラテン音楽を聴かない。日本みたいに裕福な国は世界中の音楽が集まっても良さそうな感じもするが、ジャズは巷にあふれているのにラテン音楽はコーヒー豆屋?のカルディーくらいでしか流れていない。ヘビメタギタリストには憧れるが、ラテンのコンゲーロ(コンガ奏者)には憧れない。
ラテンと言えばなぜかブラジルの暗い感じのボサノバを聴いている人が多いのも不思議だ。ボサノバは分別のついた大人向きだ。ブラジルだったらもっと他に熱い音楽はあるし、他の南米のラテンをなぜ聴かないかも不思議だ。
日本はラテン系ではないからかなともよく思う。踊りだす感じにはなかなかならないし、チューしたりハグしたりとかもしない。でもそれと音楽は関係ない気もする。
あと日本と中南米ではほとんど地球の裏と表ということで距離的な問題なのかなと思ったりもする。でもそれだったらジャズのニューオリンズだってかなり遠いと思う。なので距離ではない。
良質なアルバムがないと言うわけでもない。60年代からのアメリカのサルサアルバムでプラチナム(百万枚)やダブルプラチナム(さらに倍)になっているものがけっこう多い。アメリカでは下手な白人ロックの何倍も聴かれているけど日本の知名度は全然ない。
特にアメリカのサルサなんかはスペイン語を話すプエルト・リコ移民が中心のムーヴメントで、日本人の感覚としては違和感しかないかもしれない。白人でもない黒人でもない音楽は聴かない感じだろうか。
あとラテンはどこの音楽か分かっていない人が随分いる。白人の洋楽は私もびっくりするくらい物凄く詳しいのにラテン音楽がどこの音楽か分かっていないケースが非常に多い。答えとしては乱暴に言ってしまえば日本人が聴くラテン音楽はほぼアメリカの音楽だと言える。アメリカでは白人、黒人(ソウル、ジャズ、ブルース)、ラテン系の音楽がかなり混ざり合っていると思う。なので逆にラテン音楽を聴かないと普通の白人の洋楽も分からないし、特にファンクやフュージョンなんかは絶対にラテンの16ビートのノリの影響があると思っている。そんでアメリカのラテンで肩慣らしして本場のラテンを聴けばいい。
つづく
おしマイケル。
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